エイプリルフール用に、空売りで有名なダグ・カシュ氏が、冗談コラムを書いた。しかし、今日のマーケットを見ていると、まるで氏の話を真に受けたような上げ方だ。さっそくコラムを見てみよう。
・S&P500指数は、現在のレベルから26%ほど上げて、年末には1666に達しているだろう。この予想は低すぎるかもしれない。
・売り手によって不当に叩かれていた金融銘柄は、年末までに倍になるだろう。
・利回り3.4%の国債10年物は割安だ。向こう12カ月間で、10%近い利益を上げることができるだろう。
・ヘッジファンドによって、価格が吊り上げられていた原油は、年末までに1バレル50ドル以下になっているだろう。(現在102ドル)
・連銀と財務省の画期的な経済案で、米国は2008年から2015年まで長期経済ブームになるだろう。
・住宅市場は既に底打ちとなり、米国経済が不景気に陥ることはありえない。
・金融市場と消費者信頼感の大きな回復で、企業の積極的な設備投資が始まるだろう。
ここまで書いたらバカらしくなった。
さすがに、個人投資家たちは今日のマーケット・ラリーに驚いている。掲示板の書き込みを、いくつか紹介しよう。
・株式市場が、エイプリルフールに参加するとは思わなかった。 jj9nerさん
・一株利益は関係ない。株価収益率も関係ない。ファンダメンタルズも関係ない。重要なのは、連銀議長バーナンキ氏の言葉だけだ。 Joedcさん
・少なくとも、こう言うことができる。米国政府は、どんな手段を使ってでも、決して金融市場を沈ませるようなことはしない。ダウ指数は、近いうちに20000を達成するだろう。 JustPlainBillさん
・マーケットは既に先を見越している。弱気論に惑わされてはいけない。今は買い出動の時だ。 wyserさん
・いったい今日の買い材料は何なんだ? inthebusinessさん
(参考にしたサイト: http://www.thestreet.com/story/10410096/1/kass-time-to-buy-the-bull.html?puc=newshome