人気株、正確には人気株だった、グーグル(GOOG)に関してアンダース・バイランド氏(フール・ドット・コム)が、こんなことを指摘している。「これだけ株価は下げているが、グーグルはショート・スクウィーズ(踏み上げ)の対象にはならない。」少し説明しよう。
(資料:shortsqueeze.com)
上は、3月31日時点における、グーグルの空売り残状況だ。先ず、Short Percent of Float(1)を見てほしい。これは、空売り残が浮動株数を占める割合を示し、2.67%だから大した空売り量ではない。
2のShort Interest Ratioは、空売られた株を全て買い戻すのに必要な日数を表す。見ての通り、グーグルは0.6日だから、買い戻しには1日もかからないわけだ。要するに、バイランド氏が言うように、グーグルは踏み上げが起きにくい、ということになる。
もう一つ、バイランド氏が挙げている、中国のサーチ・エンジンBaidu.com(BIDU)を見てみよう。
14.25%(1)と、空売り残が浮動株を占める割合は、グーグルよりもかなり大きい。しかし、買い戻しに必要な日数はグーグルと同じ0.6日だから、これも踏み上げの候補銘柄にならない。
それでは、どの銘柄に大きな踏み上げが起きる可能性があるだろうか?バイランド氏が挙げる4つの中から二つ見てみよう。
Quality Systems (QSII)
1、空売り残が浮動株数を占める割合は33.21%。
2、買い戻しに必要な日数は21.1日。
IPG Photonics (IPGP)
1、空売り残が浮動株数を占める割合は13.82%。
2、買い戻しに必要な日数は10.2日。
(参考にしたサイト:http://www.fool.com/investing/high-growth/2008/03/31/4-short-squeeze-plays-in-the-tech-sector.aspx)