いよいよ、大リーグの公式戦が始まる。今年も、日本人選手たちの活躍が楽しみだ。週末のコラムで、投資家はチームスポーツから学べることが10ある、とジェフリー・ストレイン氏(SavingAdvice.com)が書いていた。いくつか見てみよう。
・いつも試合が計画どおりに運ぶとは限らない。投資も同様だ。思わぬ悪材料の出現で、株価が急落することがあるが、あなたはそんな状況に対する準備が出来ているだろうか?最悪なのは、相場のムードに負けて、皆といっしょに狼狽売りすることだ。必ず非常事態用のゲームプランを立てること。そして、逆境の中にもチャンスがあることを覚えておこう。
・負けている時は、相手のペースで試合をしているものだ。株投資でも、自分のペースでやらないと損が出てしまう。カーブが苦手な打者が、カーブに狙いを合わせることはない。嫌いなパターン、そして株価の動きが理解できない時は、無理して投資する必要は無い。
・負け試合を振り返ってみると、小さな間違いが、致命的な敗因になっていることが多い。3回表の遊撃手のエラー、2回連続の四球、スクイズのサインの見落とし、どれも些細なことだ。格下げや悪い決算発表は別として、株で大きな損を出してしまうのは、損幅が小さなうちに損切りが出来ないためだ。傷は浅いうちに治療しなければ手遅れになってしまう。
・強いチームは攻撃だけでなく守備も優れている。いつも強気に買っているだけでは肝心な守りが欠けている。投資で成功するためには、ポートフォリオを守ることが大切だ。あなたのポートフォリオは、うまく分散投資されているだろうか?もしもの時に備えて十分な現金があるだろうか?
・チームにはスター選手がいる。他の言い方をすれば、チームにはリーダーが存在する。リーダーはチームをまとめ、逆境の時はチームメートを励まし、スランプに陥っている選手には適切なアドバイスを与える。リーダーは、正に皆が頼れる存在だ。
あなたの投資にもリーダーが必要だ。言い換えれば、あなたには投資のコーチがいるだろうか?打者がコーチからのサインに注意するように、あなたには適切な次のプレイを教えてくれるコーチがいるだろうか?もちろん、他人に頼った投資を奨めているわけではない。経験豊富な投資家からの助言があるかないかでは、当然、投資結果が大きく違ってくる。
・一定のホームランバッターを除いて、ノーストライク3ボールなら、監督は次のボールを打者に振らせることはない。ノーアウト、ランナーは一塁、カウントが1ストライク2ボールなら次のプレイはヒット・アンド・ランだ。こんな形で野球には、この状況にはこれしかない、というプレイがある。
投資の場合も似たことが言える。買った株が、短期で40%も上昇したなら、迷わず半分、少なくとも三分の一は利食うべきだ。思ったような利益が出ていない株は、見切りをつけて処分する必要がある。もちろん、状況に応じた適切な行動をとるためには、投資プランが必要なことは言うまでもない。
(参考にしたサイト:http://biz.yahoo.com/ts/080325/10408940.html?.v=3&.pf=banking-budgeting)