Saturday March 29, 2008

US Market Recap

一大上昇相場がやって来る!?

現在、米国のダウ指数は12215付近で推移している。信用収縮、インフレ、不景気、と心配材料が多いだけに、マーケットは本格的な下げ相場に入る、と言う人たちも多い。しかし、信じられない記事があった。リチャード・バンド氏は、早ければ年末までに、ダウ指数は16000に達すると言うのだ。

リチャード・バンド氏とは何者だろうか?先ず、本人の自己紹介から見てみよう。

・Profitable Investingという株ニュースレターを発行し、1984年以来、推奨銘柄は1100%の利益がある。

・1987年、株式市場暴落の4週間前、読者たちに株の比重を減らせと警告した。

・1998年8月、動揺する投資家とは対照的に、ここが底だ、と読者に積極的に株を買うことを奨めた。

・2000年3月、インターネット株ブームの終わりを宣言した。

・2002年、難しい相場にもかかわらず、マーケットの底と天井を正確に予想した。

とここまで読むと、さすがに本当かな、と少し疑問になってくる。他のサイトで、リチャード・バンド氏を調べてみた。

CVOアドバイザリー・グループに、Guru Stock Market Forcasting Gradesという、ニュースレターや専門家の予想の正確さが表で示されている。上位10人を見てみよう。(データは3月15日時点のもの)

名前 予想回数 正確な予想回数 間違った予想回数 予想的中率
デービッド・ナサー 44 30 14 68%
ケン・フィッシャー 76 50 26 66%
ジェームズ・オーバーワイス 34 22 12 65%
デービッド・ドレマン 32 20 12 63%
ジャック・シャネップ 41 25 16 61%
ジェーソン・ケリー 100 60 40 60%
ルイス・ナべリア 64 38 26 59%
スティーブン・リー 17 10 59%
ドン・ラスキン 144 81 63 56%
ダン・サリバン 93 52 41 56%


こんな感じで、50人の成績が載っているのだが、トップ10にリチャード・バンド氏の名前は無い。

バンド氏は第46位。予想回数は38回、正確だった予想回数は14回、間違った回数は24回、予想的中率は37%だ。(もちろん、予想的中率が低いからといって、株の成績も悪いと判断することはできない。)

バンド氏が、強気な理由はS&P500指数のチャートに、Inverse Head And Shoulders(逆ヘッド・アンド・ショルダーズ)という買いパターンが出来ているからだと言う。下がチャートだ。

0328spx.gif

現在、もう一つの肩を形成中、ということになるのだが、少し分かりにくいので、別なチャートを載せよう。

0328head.gif

これが、Inverse Head And Shoulders(逆ヘッド・アンド・ショルダーズ)の教科書例だ。上のS&P500指数と見比べてほしい。私の見方が悪いのだろうか?同様なパターンが出来ているとは思えない。。。

(参考にしたサイト:http://www.marketwatch.com/news/story/dow-heading-16000-richard-band/story.aspx?guid=%7BEADD139D%2D1954%2D4FD6%2D979A%2DF6100F2E910F%7D

http://www.eyield.co.uk/myarea/introduction/price_patterns/inverse_head_and_shoulders2.htm

http://www.cxoadvisory.com/gurus/

http://www.rband.com/index.html

Stocks You Need To Know About

ドル/円

週足

0328usd.gif

チャンネルの底辺がレジスタンスになってしまった。

Wall Street English

ヤフー・ファイナンスから

0328yhoo.gif

質問: 商品市場の中で、今年一番上昇するのはどれ?

・農産物  37%

・エネルギー  38%

・金属  25%

回答数 43639

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