ヤフー・ファイナンスの意見調査を見てみよう。
質問: 最近、マーケットに回復の兆しが見えるが、今、株を買っても安全だろうか?
回答:
・マーケットは底を打った。株を買っても大丈夫。 25%
・マーケットは横ばいになると思う。 31%
・今、株を買うのは危ない。最近の上げは騙しだ。 44%
回答数: 126608
(注:ヤフーにアクセスして誰でも参加できるアンケートだから、条件を厳しく設定した科学的な調査ではない。)
株は買いだ、と答えたのは全体の四分の一に過ぎない。大衆は、株式市場に対して、まだ冷たい見方をしているわけだ。
フィデリティ・キャピタルで、7年間トレード・デスクの責任者を務めた、ケビン・ハガティ氏の見方を記しておこう。
「金融派生商品(デリバティブ)の下げは、ほぼ終わりに近づいた、などと結論するのはあまりにも早すぎる。連銀には、経済サイクルを変える力は無い。現在、金融市場が直面しているのは、いつものようなありふれた下げとは全く異質のものだ。連銀が、よほど画期的な救済対策を実施しないかぎり、S&P500指数が安値を更新する確率は高い。」 (注: ここで言う金融派生商品は、主に不動産担保証券のこと。)
ビジネス・ウィークに載せられた、読者からのコメントを一つ紹介しよう。
「極端に楽観的な意見、そして必要以上に悲観的な意見に正確なものは無い。同様に、この意見は100%正しい、と主張する人も間違っている。誰にも100%正確な経済予想をすることはできない。どんな意見やコメントも、単なる意見やコメントであり、要するにゴシップのようなものだから、それを使って適切な投資をするのは不可能だ。」 Ronさん
(参考にしたサイト: http://www.tradingmarkets.com/.site/stocks/commentary/khview/-75983.cfm