18日は連邦公開市場委員会だ。更なる金利引下げが予想されているが、どんなに利下げをしても、米国経済は、そう簡単に回復できる状態ではない、という見方が目立つようになった。
バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は、こう述べている。
今日、株式市場が低迷しているのは、金利が高すぎるためではありません。問題は、投資家たちが、マーケットに対する信頼を失っていることです。これ以上の利下げは、更なるドル安を生み、その結果原油や金などが高値を更新し続けることになります。
リッチ・ヤマロネ氏(アーガス・リサーチ)は、こう語っている。
更に金利を引き下げたからといって、金融機関が、積極的に融資活動を始めるわけではありません。これ以上の利下げは、インフレ率を高めるだけです。
ダラス連邦準備銀行議長、リチャード・フィッシャー氏(連邦公開市場委員会のメンバーでもある)も、追加利下げに反対している。
今日の連銀がしていることは、単なる低金利政策であり、悪寒が走る政策だ。連銀は、不景気をあまりにも恐れすぎている。連銀の任務は、インフレを抑制して長期的に安定した雇用を促進することだ。
ここで、CNNの掲示板を見てみよう。
・金利引下げをやめるべきだ。追加利下げは、更なるドル安になり、ガソリンや食料品の値段が上がることになる。これでは、ますます個人消費に悪影響だ。 Ron Moskalさん
・連銀は間違っている。日本のように金利を0%にすることもできる。しかし日本は、経済低迷から回復するのに10年もかかった。 Bill Adamsさん
・金利引下げは必要ない。それよりも政府は、いい加減な融資をした金融機関を罰するべきだ。初めから、支払い能力を欠く人たちに積極的に融資していたわけだから、そのような行為を規制する法律を作る必要がある。 Marcoさん
・連銀は本来の任務を忘れている。今日の連銀は、ウォール街のご機嫌を取ることしか頭にない。 JMACKさん
・連銀は金利引下げをやめて、インフレ問題に真剣に取り組むべきだ。 R Lopezさん
・米国は厄介なスタグフレーションに襲われている。議会は早急に経済政策を見直す必要がある。 K Moaklerさん
・提案がある。皆揃って一斉に、金と原油を空売ってみてはどうだろうか? Joyenさん
・もう金利引下げは必要ない。あとは、ここまでの利下げ効果が、どう現れるかを待つだけだ。 C.Trotterさん
バーナンキ連銀議長
(参考にしたサイト:http://money.cnn.com/2008/03/14/news/economy/fed_outlook/index.htm?postversion=2008031512
http://cnnmoneytalkback.blogs.cnnmoney.cnn.com/2008/03/13/the-feds-worst-nightmare/)