Friday March 7, 2008

US Market Recap

ドル安は誰のため?

悪いニュースばかりが目につく。たとえば、第4四半期、米国世帯資産は5330億ドルの減少になり、2002年以来初めてのマイナスになった。そして、これも第4四半期になるが、差し押さえとなった住宅が、ここ22年間で最高のレベルに達した。まったく暗い話だが、こんな記事があった。

ドル安のおかげで、外国からの投資家が、低迷している米国不動産に目を付け始めている。たとえば、最も落ち込みが激しいフロリダ州では、リゾート地の物件を購入する人たちの64%が海外からの投資家だ。

Moody's Economy.comの、トゥー・パッカード氏は、こう語っている。「アメリカの不動産は、魅力的な投資対象として、いつも外国人が注目しています。ドル安、低金利、割安な物件、と三つも条件が揃った今日、外国人投資家にとって、米国不動産は更に魅力的になったことは間違いありません。」

この記事は結構反響があった。掲示板を見てみよう。

・なるほど、米政府はドル安政策を実行することで、外国人に米国不動産の再建を任せたわけだ。まるで倒産に瀕した企業のように、アメリカの資産は、外国人の手に渡って行く。とにかく、金のある人には何でも売る。それがアメリカだ。 (jesselv さん)

・米国経済は、全く痛ましい状態だ。信じられないことに、この6年間で、ドルは約50%の価値を失っている。こんな事態にもかかわらず、政府はイラク戦争で1兆ドルにもおよぶ金を無駄にしているのだから、本当に言う言葉が見つからない。 (DogLoverさん)

・不動産業界で働いている友人によれば、海外からの不動産投資家は、良い買い物が出来た、と皆かなり喜んでいるようだ。とにかくドルが安いから、物件は数年前より、5割ほど安く手に入るらしい。 (rmtradingさん)

・アメリカの不動産を外国人が購入することは、決して悪いことではない。なぜなら、外国人も固定資産税を払う義務があるから、これはアメリカのためになる。 (moneyloverさん)

・経済のグローバル化、という言葉があるが、グローバル化が顕著なのはアメリカだけだ。 (Agenericname さん)

・アメリカがこうなったのは、全てブッシュ大統領と共和党の責任だ。 (TSさん)

・外国人が、アメリカの不動産に注目し始めたとは思えない。現に、マンハッタンでは、外国人が物件を手放し始めている。 (Boom2Bust.comさん)

・ドルは紙くずだ。今日もバーナンキ連銀議長は、全速力でドルを刷っている。 (nobull さん)

・外国人が、アメリカの不動産を買っているのは、とても良いニュースだ。これで、損をするのは我々アメリカ人だけではなくなった。 (longjohnさん)

0306usd.png

(参考にしたサイト:http://www.marketwatch.com/news/story/americans-poorer-year-ago-fed/story.aspx?guid=%7BC5C59CEB%2DE4A2%2D48C7%2D86CF%2D4C49ABF3A1F0%7D

http://www.marketwatch.com/news/story/foreclosure-rates-hit-record-high/story.aspx?guid=%7BCCF46E10%2DFCB9%2D4ADC%2DB6C9%2DC60C595A8E15%7D

http://www.marketwatch.com/news/story/weak-dollar-lower-prices-attract/story.aspx?guid=%7B9D58CC62%2D40F0%2D4809%2D96E1%2D400A27CAA99F%7D#comments

Stocks You Need To Know About

ブルマーケット

0306uso.gif

原油の高値更新で、原油やガソリンに投資する上場投信、United States Oil (USO)も好調だ。

 

Wall Street English

今日も高値更新

NEW YORK (AP) -- Crude oil futures rose to another record close Thursday, boosted once more by the dollar's continuing slide to new lows against the euro.

ドルがユーロに対して安値を更新し、木曜、原油は二日連続で高値を更新した。

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット