インフレを否定し続けていた人たちも、今朝の生産者物価指数で、考えを変えたことだろう。アナリストは+0.4%を予想していたが、結果は+1.0%という、25年ぶりの大幅上昇だ。特に食品価格の上昇が著しく、最近では、コーンフレークで有名なケロッグ社が値上げを発表している。
食品会社の名前を出したついでに、マクドナルドに関する話題を一つ紹介しよう。
ロサンゼルスから約40分ほど東へ行ったところに、ハシエンダハイツという、アジア人(特に中国人)の多く住む町がある。マクドナルドと言えば、金のアーチが目印になるが、そこにはそれが無い。そればかりか、店内は皮製の椅子まで用意され、竹の鉢植えや噴水まである。
なぜ、こんな高級な店作りにしたのだろうか?理由は風水だ。店長は、こう語っている。「たしかに、このマクドナルドの内装は、ファストフード・チェーンのコンセプトから大きく外れています。しかし、これでお客様に魅力的な環境を提供することができ、何度も来店していただけます。」メニューは、どこへ行っても同じだが、マクドナルドは、地域にフィットした店作りに力を入れ始めたわけだ。
マクドナルドの日足チャートを見てみよう。
目先的には、50日移動平均線と、50%の値戻しレベル(12月12日の高値から1月22日の安値で測定)が壁だ。ここが突破できない限り、言うまでもなく、現時点では買えない。
アナリストの意見を調べてみよう。
Strong Buyは5人、Buyも5人、そして買いでも売りでもないHoldが6人だから、10対6で買い推奨アナリストが優勢だ。
平均目標株価は、現在の株価を約10%上回る62ドル。
(青がマクドナルド。黄色は業界平均)
マクドナルドの利益成長率は10.06%が予想され、業界平均の7.1%を上回っている。
結論: テクニカル的には、現在挑戦している、レジスタンスレベルを越えない限り買うことはできない。しかし、10対6のアナリスト推奨状況で分かるように、極端に買いへ傾いているわけではないから、大して魅力のある投資ではない。
(参考にしたサイト: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Extra/FengShuiFlowsAtMcDonaldsOutlet.aspx)