Friday February 22, 2008

US Market Recap

玉子、コーヒー、ミルク、パン

インフレだ、スタグフレーションだ、と議論されているが、どちらにしても物価が上がっている。2004年12月から、2007年12月までの範囲で調べると、米国の消費者物価指数は、年平均で3%の上昇だ。こんな数値だと、インフレだと騒ぐ方がおかしく見られそうだが、現に消費者は物価高を痛感している。なぜだろうか?

下記は、消費者物価指数以上に、値上がりが顕著な物だ。(数値は、物価指数と同様に、2004年12月から2007年12月までの年平均上昇率。)

1、玉子: +15% 

2002年から新しい規制が適用され、極端に窮屈なかごの使用が禁じられた。そのため、養鶏所で飼える鶏の数が減り、とうぜん玉子の供給量も減少し、玉子の値段が上がる結果となった。更に、エタノールも玉子高の原因になった。代替エネルギーとして注目されるエタノールは、トウモロコシが原料になり、先物市場でトウモロコシの値段が大きく上がった。トウモロコシは鶏のエサだけに、養鶏所の経営者は頭が痛い。

2、コーヒー: +6%

ブラジルがコーヒー豆の産地だが、最近なかなか豊作に恵まれない。

3、大学の授業料: +6%

4、ミルク: +6%

世界的な乳製品需要の増大。特に、中国とインドでの乳製品の消費が大幅に増えている。

5、パン: +6%

小麦の生産量が世界的に減少している。

6、野球やバスケットボールなどのスポーツ観戦チケット料金: +5%

7、たばこ: +5%

8、航空料金: +5%

原油の値上がりが大きな原因だ。

9、医療保険:  +5%

医薬品の値上がりが影響している。

10、葬式代: +5%

高齢化社会、それにベビーブーマーの老齢化で、葬式に関連したビジネスの需要が大きく増えている。

11、映画代: +4%

12、砂糖: +4%

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(参考にしたサイト: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/02/the-return-of-s.html

http://www.forbes.com/home/entrepreneursfinance/2008/02/15/inflation-interest-rates-ent-fin-cx_ml_0215inflation.html

Stocks You Need To Know About

S&P500指数に連動するSPY

日足(大引けまで50分)

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なかなかギャップを突破することができない。

Wall Street English

中国の食品は遠慮します

ニューヨーク・タイムズのヘッドライン

Wary U.S. Olympians Will Bring Food to China

用心深い米国オリンピック選手は中国へ食料持参

賛成!

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http://www.nytimes.com/2008/02/09/sports/othersports/09olympics.html

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