Wednesday February 20, 2008

US Market Recap

株にストライクは無い!?

ピーター・リンチ氏の有名な言葉の一つに、「もしあなたが、一年間に15分ほど株式市場のことで心配するなら、それは12分の時間を無駄にしたことになる」、というものがある。どう理解するべきだろうか?

良いタイミングで、19日付けのビジネスウィークに、まるでリンチ氏の言葉を説明するような記事が載っていた。要点を見てみよう。

1、不安定な株式市場のことで悩まないこと

マーケットの先行きが分からないのは、あなただけではなく、専門家にも分からない。2008年、米国経済は下向きになる、という意見はたしかに多い。しかし、ゴールドマン・サックスのように不況を予想するアナリストもいれば、バーナンキ議長のように、減速はあっても不景気は無い、という見方もある。専門家の予想に基いた投資をするのではなく、実証された、優れた投資方法を選ぶことが大切だ。

2、分かりやすいものを選ぶ

サブプライム関連で多くの投資家が損を出したが、一番の理由は、何に投資しているかが分かっていなかったためだ。ローンが証券化されたもの、といった程度の理解はあっても、実際の仕組みまで分かっていた人は、ほとんどいなかったことだろう。

3、安全なものばかりを求めないこと

不景気を想定して、ほとんどの資金を、ヘルスケアや大型国際企業に移す人が多い。そうすることで、安全な投資になるかもしれないが、あまりにも投資リスクを避けることは利益の減少にもつながる。

4、十分な株以外の資金源

目先の値動きに気を取られないで、5年、10年後を考えて株に投資することが大切だ、とアドバイスする人たちが多い。しかし、現実には上げ相場があり、下げ相場が存在する。もし運悪く、ベアマーケットの時に緊急な金が必要になり、株を売らなくてはいけない、といった事態が生じれば、株で大きな損をすることになるだろう。こんなもしもの場合に備えて、株以外にも、マネーマーケットファンドのような形で、現金を蓄えておこう。

分からないものには投資しないことで有名な、ウォーレン・バフェット氏の言葉も記しておこう。

「株には、ストライクもボールも無い。あなたは、バッターボックスに立っている。ゼネラルモーターズ47ドル、という球が、あなたに向かって来る。しかし、あなたには、これがストライクなのかボールなのかが分からない。けっきょく判断できないまま、ゼネラルモーターズ47ドルは、キャッチャーのミットの中へ入って行く。だが、審判はストライクともボールとも言わない。要するに、株の世界では、あなたが空振りしないかぎりストライクにはならないのだ。」

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ピーター・リンチ氏

(参考にしたサイト: http://www.businessweek.com/investor/content/feb2008/pi20080215_863091.htm?campaign_id=rss_daily

http://www.marketwatch.com/news/story/writing-get-rich-book-path/story.aspx?guid=%7B040DC3E2%2D93A9%2D46CA%2D9FC7%2D5479B7034B7A%7D

Stocks You Need To Know About

SPDR S&P Metals & Mining (XME)

日足

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大引けまで約45分。やや失速気味だが、金鉱、鉄、アルミニウムなどの銘柄に投資する上場投信、SPDR S&P Metals & Mining (XME)が高値を更新だ。

Wall Street English

ウオール街の諺

In times of crisis, money moves from weak hands to strong hands.

危機的状況では、資金は弱い手から強い手に移っていく。

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