月曜は祭日、金曜のトレードを休んで、四連休と決め込んだトレーダーたちが多い。現に、いつものようにマーケット関連ブログを見てみたが、たしかに更新されているものが少ない。しかし、更新されているブログには、一つの共通点があることに気がついた。皆、同じことを取り上げているのだ。
先ず、下のサイトを見てほしい。
http://www.economicindicators.gov/
米国政府が運営しているサイトだが、ここには耐久財受注、GDP、新築住宅販売件数などの経済指標が載っている。無料だから、個人投資家だけでなく、経済学やビジネスの勉強をする学生たちにも利用され、なかなか便利なサイトだ。
問題は、この一行だ。
Due to budgetary constraints, the Economic Indicators service will be discontinued effective March 1, 2008.
「予算上の都合により、当サイトは、2008年3月1日より更新を中止します。」
ブロガーたちは疑問を感じた。バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は、こう語っている。
政府は、既にM3マネーサプライの公表を取り止める、という愚かなことをしているが、今度は経済指標サイトの中止だ。M3マネーサプライ情報の公表が中止されたのは、ちょうどマネーサプライが天井を知らずに増え続けていた時だった。これを考慮すると、今回のサイト中止決定が意味するのは、米国経済は思っている以上に悪化している、ということではないだろうか。
ブロガーたちのコメントも記しておこう。
・「紙幣の印刷機械を持っている政府が、予算上の理由で、ウェブサイトを継続することができない?インクが無くなったのかな?」 Michael Donnellyさん
・「経済指標なら、まだここがある。http://research.stlouisfed.org/fred2/ 」 sdbさん
・「こんなサイトが無くなっても、別に困ることはない。経済指標など、グーグルで調べれば、誰にでも簡単に分かる。」 Jeffさん
・「O o...... @_@」 Joshさん
・「すばらしいアイデアだ。経済指標サイトが無くなれば、これでアメリカが不況になることも無い。」 SPECTRE of Deflationさん
(参考にしたサイト: http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/02/wtf-feds-shutti.html)