もちろん、Talking Headと呼ばれて喜ぶアナリストはいない。実際に辞書で調べてみると、トーキング・ヘッドとは、意味の無いことを、もったいぶって大袈裟に話す人のこと、と説明されている。
最近、アナリストの評判を悪くした例は、サブプライム問題でぼろぼろになった金融株に、売り推奨がほとんど出ていなかった、という事実だ。例えば、大幅に下げたシティグループの売り推奨は一人だけ。そして、バンク・オブ・アメリカの売りを奨めるアナリストはゼロだ。
アップルと言えば、iPodやiPhoneで有名だが、株価の方は、ここ約一カ月間で200ドルから120ドルまで下げている。40%の大幅下落だ。
(資料:Zacks)
しかし、上の表で分かるように、相変わらず売りを奨めるアナリストは一人もいない。(ここまで下げているから、割安を理由に、そろそろ買い推薦が再発表されると思う。)
買い推奨というのは、上がると思うから買え、という予想のようなものだ。ここで、予想に関する面白い意見を、いくつか紹介しよう。
・「予想をすることは、真っ暗な田舎道を、ヘッドライトもつけずに後ろを見ながら車を走らせるようなものだ。」 ピーター・ドラッカー
・「知恵のある人は予想をしない。予想をする人には知恵が無い。」 老子
・「知っている人は何も語らない。」 老子
・「予想するなら、できるだけ沢山することだ。たとえ一つでも当たれば称賛されるだろう。」 アラン・コックス
・「もし、向こう三日間を正確に予想できるなら、数千年間、贅沢な暮らしが出来るだろう。」 誰の言葉か不明
(参考にしたサイト: http://www.zacks.com/
http://www.chrisperruna.com/2008/02/07/can-we-stop-with-the-predictions/)