カーク・レポートにアクセスしたら、「聖なる牛」という文字が、いきなり目に飛び込んで来た。もちろん、その部分は太字、それに牛の写真も載っているから、目立つのが当たり前だ。まさかカークさん、株を廃業して牧場の経営者になったとは思えない。読み進んでいくと、牛は合計で10頭いることが分かった。
訳の分からない話になってしまったが、「10頭の聖なる牛」は、株投資で守るべき10のルールだ。原作者はカークさんではなく、ETFダイジェストの、デービッド・フライという人だった。それでは、早速いくつかのルールを見てみよう。
・大損を避けたいならトレードすること。
買った株を持ち続ける、「buy and hold」は、最悪の投資方法だ。 下がる度に買い足す人もいるが、これも良くない。大きく上げた人気銘柄でも、ベアマーケットが始まれば、目もあてられない悲惨な下げに転ずる。たしかに、下げ場面で買い足せば平均コストは下がる。しかし、いったん叩かれた人気銘柄は、次のブルマーケットで元の値段に戻ることはない。株は保有するものではなく、トレードするものだ。(注: ここで言うトレードには、デイトレード、スイングトレード、それにポジショントレードが含まれる。)
・天国へ行く方法は一つだけではない。
言うまでもなく、自分のやり方だけが正しい、などと思ってはいけない。有名人を挙げれば、ウォーレン・バフェット、ピーター・リンチ、ビル・グロース、皆それぞれ違ったやり方で成功している。
・資金は一つのセクターに永久に停留することはない。
銀行や建築セクターが避けられ、代替エネルギー銘柄に人気が集まる、といった現象で分かるように、マーケットにはホットなセクターと、低迷するセクターがある。もちろん、今日注目されているからと言って、来年もそれが人気セクターである保証は無い。大切なことは、強いセクターから銘柄を選ぶことだ。
・マーケットの時間帯はテレビを消すこと。
トレーダーにとって、テレビほど邪魔なものはない。センセーショナルなニュースが絶えず耳に入っていては、自分のルールに従ってトレードをすることが不可能になってしまう。
・「予想の秘訣は、何度も頻繁にすることだ。」 エドガー・フィードラー(経済学者)
(参考にしたサイト: http://www.thekirkreport.com/2008/01/sacred-cows.html