「投資心理の悪化が著しくなり、かなり割安なレベルまで下落した株が多い」、とクレーマー氏(マッド・マネー)が言うように、冴えない相場が続いている。こんな状況でも、いったいどんな銘柄が買えるのだろうか?言い換えれば、この厳しい環境で買っているのは誰だろうか。少し調べてみた。
・Adobe Systems Inc. (ADBE)
最近Adobeは、3000万株におよぶ自社株買いを発表した。ドイツ銀行のアナリスト、トム・アーンスト氏は、大型ソフトウェア株の中で、Adobeが最も安全に投資できる銘柄だと述べ、目標株価を49ドルから52ドルに引き上げた。
・Koninklijke Philips Electronics NV (PHG)
12月の終わり頃、Koninklijke Philips Electronics は72億ドルに相当する、自社株の買い戻しを発表した。報道によれば、米国のヘッジファンド、Jana Partners LLCとD.E. Shaw Groupは1.6%のKoninklijke Philips Electronics株を保有し、株価を好転させる一手段として自社株買いをKoninklijke Philips Electronics に強く薦めたようだ。
上記したヘッジファンド、Jana Partnersが投資している銘柄をいくつか挙げよう。
Mirant Corp. (MIR)、Ingersoll-Rand Co. Ltd. (IR)、CSX Corp. (CSX)、KBR, Inc. (KBR)、LSI Corp (LSI)、
Williams Companies Inc. (WMB)、TD AMERITRADE Holding Corporation (AMTD)、QUALCOMM Inc. (QCOM)
それでは、ジム・クレーマー氏(マッド・マネー)の意見を聞いてみよう。
「悪材料が更に増えれば、金利引下げの確率が上がり、これは株式市場に好影響となる。割安となった銘柄を考えると、先ず頭に浮かぶのがアップル(AAPL)だ。今年のアップルには、iPhoneのような画期的な新製品の発表は無いだろう。しかし、月曜日からサンフランシスコで、マックワールド・エクスポが始まる。スピーチの名人として著名なスティーブ・ジョブズ氏(アップル創立者)だけに、株価には好材料となりそうだ。」
他の銘柄では、シティグループ(C)をクレーマー氏は挙げている。
「火曜日には、シティグループの決算発表がある。おそらく株価は、決算発表後に底打ちになるだろう。」
クレーマー氏
(情報源: http://www.stockpickr.com/port/Insider-Purchases-and-Buybacks-XXXV/#stkPaging
http://www.stockpickr.com/port/Jana-Partners/
http://www.thestreet.com/_tscnav/funds/madmoneywrap/10398410.html