2008年、週足チャートの一本目は大陰線だ。「マーケットが、ここまで悪くなったはのは、全て連銀の責任だ」、と早速ジム・クレーマー氏(マッド・マネー)は叫んでいる。相変わらず過激な氏なのだが、一つ指摘したいことがある。
「連銀のすることは、百害あって一利なし」という言葉の後、クレーマー氏は「こんなマーケット環境では、積極的に買いを考えることは難しい。私は6000銘柄を追っているが、現時点で魅力的なのは、たった40から70銘柄ほどだ」、と付け加えた。
いつも強気なクレーマー氏が弱気になってしまった。とにかく、金曜のマーケットは、多くの楽観論者に心理的ダメージを与えたことは間違いない。例を挙げよう。
・失業率が4.7%から5%に上がり、単なる経済成長の減速ではなく、よりいっそう可能性が高くなった不景気への転落。
・半導体セクターのリーダー、インテルが格下げされ、株価は8.1%の下落。
・叩かれた人気銘柄。アップル(マイナス7.6%)、グーグル(マイナス4.1%)、リサーチ・イン・モーション(マイナス8.4%)。
クレーマー氏の言う、「現時点で魅力的な株」、というのは何だろうか?
この環境では、ハイテク株の投資はできない。もし、どうしても買うなら、一株利益のしっかりしている、マイクロソフト(MSFT)のような企業だけを選ぶことだ。どちらにしても、今はハイテク株ではなく、コカコーラ(KO)、ペプシ(PEP)、アルトリア(MO)、メドコ・ヘルス・ソリューションズ(MHS)といった食品やヘルスケア分野に注目したい。
更にクレーマー氏は、こんな投資方法を提案している。
好成績を上げているファンド・マネージャーが、何に投資しているかを調べてみよう。例えば、CGMフォーカス・ファンドのケン・ヒーブナー氏は、2007年、+79.9%の優れた実績がある。氏が買っている銘柄を、いくつか記そう。Vimpel-Communications (VIP)、Mobile Telesystems OJSC (MBT)、Research In Motion Ltd. (RIMM)、Petroleo Brasileiro (PBR)、Rio Tinto plc (RTP)、Canadian Natural Resources Ltd. (CNQ)、BHP Billiton Ltd. (BHP)、Foster Wheeler, Ltd. (FWLT)、POSCO (PKX)。
最後になったが、下げで始まった東京市場について、岡本氏がこう書いている。けっこう同感する人が多いのではないだろうか?
いやー、笑ってしまうような下げです。ここまで来るとスタート点が低いほうがいいと前向きに考えてしまいます。
(参考にしたサイト: http://ameblo.jp/okamoto-blog/entry-10063805282.html
http://www.thestreet.com/_tscnav/funds/madmoneywrap/10397200.html
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Dispatch/080104markets.aspx)