さて新年を控えて、レイ・バロス氏(ファンド・マネージャー)は、トレーダーたちに向けて、こんなことを書いている。
・トレードの最中に、突然インターネットに接続できなくなったら、あなたはどうするだろうか?そんな事が起きるはずがない、などと言わないでほしい。もしもに備えて、あなたには緊急対策があるだろうか?
次の質問はもっと深刻だ。
・買い注文を入れたのだが、なぜか全く執行されない。らちが明かないので、あなたは証券会社に電話をした。しばらく待たされた後、担当者は、状況をこう説明した。「当社のコンピュータがダウンしてしまい、現在売買ができない状態です。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。」さあ、この説明に、あなたはどう対処するだろうか。「そうですか、それでは仕方ないですね」、と簡単に片付けられるだろうか?
こういう質問もある。
・悪いニュースが発表されて、あなたの持ち株が、ギャップダウンで取引が始まった。下げ幅は、1%、2%などといった生易しいものではなく、なんといきなり30%の下げだ。あなたは、持ち株を直ぐ売るだろうか、それとも塩漬けにするだろうか?
もちろん、これだけ大きく下げれば、場合によってはマージンコールが発生するだろう。バロス氏自身は、大きなギャップダウンで始まった時は、迷わず持ち株を処分する、と語っている。
バロス氏は、こんな失敗談をあげている。
・逆指値注文を、キャンセルするのを忘れて休暇を取ったことがある。もちろん、会社の者にも頼んでおいたから、もしもの準備は出来ていた。しかし運悪く、会社の者も、なぜか逆指値注文には気がつかなかった。帰ってみたら大変だ。マーケットは急騰が続いていただけでなく、逆指値の空売り注文も執行されていた。直ぐに買い戻したが、10%の損が出てしまった。
(参考にしたサイト: http://tradingsuccess.com/blog/routines-and-habits-iii-the-disaster-plan-111.html)