実質的な今年のマーケットが終わった。来週はクリスマス、年末休暇を取る人が多いから、マーケットは閑散とすることだろう。サブプライム問題、金融収縮、住宅市場の低迷、インフレ懸念、と材料には事欠かない一年だったが、2008年の投資テーマは何だろうか?
マイケル・ブラッシュ氏は、トップクラスのニュースレターを調査した結果を、こう書いている。
・米国経済の先行きを考慮すると、米株よりも、外国株の方が有利だ。もちろん、マクドナルド(MCD)やゼネラル・エレクトリック(GE)のような国際企業に投資すれば、わざわざ外国株を買う必要は無い。
・経済成長に不安がある現状では、小型株が敬遠されて、大型株に資金が集まる傾向がある。ようするに、企業歴の浅い株ではなく、アップル(AAPL)のような株が買われるわけだ。
・2008年も米国の金融、小売、住宅セクターの低迷が予想されるが、世界経済成長という立場から見れば、来年も原油と天然ガスの需要量は増えることだろう。ベイカー・ヒューズ(BHI)、インペリアル・オイル(IMO)、オーマット・テクノロジーズ(ORA)などのエネルギー株に期待できそうだ。
来年の3大テーマは、国際企業、大型株、そしてエネルギー株ということのようだが、小型株に関するこんなデータがある。(小型株の定義は、時価総額が2億5000万ドルから25億ドルまでの銘柄。)
(資料:USA TODAY)
上は、小型株指数の動きを示したものだが、今年は2002年以来、初めての下げになりそうだ。これについて、アーニー・アンクリム氏(ラッセル・インベストメント)は、こう語っている。「連勝記録のストップは、トレンドの終了を表しています。ようするに、投資資金は小型株を離れて、大型株に向かっているわけです。」
小型株から資金が逃げている理由を、デービッド・チャルプニック氏(ファースト・アメリカン・ファンズ)は、こう説明している。「簡単に言えば、小型株は割高です。株価収益率を見ると、小型株は24、大型株は17ですから、大型の方が割安です。」
更に、アンクリム氏は、資金が一つのセクターに流入し始めると、その傾向は数年以上続くのが普通だ、と付け加えている。
(参考にしたサイト: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/CompanyFocus/6ExpertsStockPicksFor2008.aspx?page=1
http://www.usatoday.com/money/markets/2007-12-20-small-stocks_N.htm?loc=interstitialskip)