最近のニュースを読んでいると、銀行や証券会社に投資する人たちは、一人もいないような錯覚に陥ってしまう。フール・ドット・コムのコラムで、ティム・ハンソン氏は、こんなことを述べている。
毎日のように、金融業界の暗い見通しが報道されているが、まるでそれに賛成するように、38%のエコノミストが米国の不況を予想している。(38%は、ここ3年間で最高の数値。)どうやら、マスコミだけでなく、専門家もパニック状態のようだ。
しかし、ハンソン氏は、トムソン・ファイナンシャルから、興味深いデータを見つけた。
大きく売り叩かれた金融機関のインサイダーたちは、積極的に自社株を買っている。例えば、11月、金融セクターの内部関係者による自社株買い総額は9170万ドルにおよび、これは史上9番目の高額に匹敵する。
買っているのは、単にインサーダーだけでなく、ハンソン氏はこう付け加えている。
レッグ・メーソン・バリュー・トラストの著名ファンド・マネージャー、ビル・ミラー氏は、投資者に宛てたニュースレターで、こう書いている。「向こう5年間で最も成長する株は、現在、皆がパニック状態になっているセクター、金融関連銘柄だ。」
もちろん、頭で分かっていても、割安とはいえ、叩かれた株を買うのは易しいことではない。そこで、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)は高配当株を狙うことを勧めている。
アメリカは不景気に陥るのだろうか?それとも、インフレに襲われるのだろうか?このように見通しがハッキリしない今日、高配当銘柄が魅力的だ。たとえマーケットが不調になっても、高配当株は、さほど大きく下げることはない。なぜなら、株価が下がれば利回りが上昇し、配当目当ての投資家を呼ぶ結果になるためだ。逆にマーケットが好調なら、高配当銘柄は成長株のような上げは期待できないが、安定した上昇が見込める。
それでは、どの高配当銘柄が良いだろうか?ジューバック氏が挙げている中から、5銘柄を見てみよう。(数字は配当利回り)
Oneok Partners L.P. (OKS): 6.60%
Penn Virginia Resource Partners LP (PVR): 6.60%
Macquarie Infrastructure Co. Trust (MIC): 6.50%
Magellan Midstream Partners LP (MMP): 5.90%
Rayonier Inc. (RYN): 4.40%
ジューバック氏
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/JubaksJournal/BetOnDividendPayingStocks.aspx)