Wednesday December 19, 2007

US Market Recap

パニックしているのは専門家

最近のニュースを読んでいると、銀行や証券会社に投資する人たちは、一人もいないような錯覚に陥ってしまう。フール・ドット・コムのコラムで、ティム・ハンソン氏は、こんなことを述べている。

毎日のように、金融業界の暗い見通しが報道されているが、まるでそれに賛成するように、38%のエコノミストが米国の不況を予想している。(38%は、ここ3年間で最高の数値。)どうやら、マスコミだけでなく、専門家もパニック状態のようだ。

しかし、ハンソン氏は、トムソン・ファイナンシャルから、興味深いデータを見つけた。

大きく売り叩かれた金融機関のインサイダーたちは、積極的に自社株を買っている。例えば、11月、金融セクターの内部関係者による自社株買い総額は9170万ドルにおよび、これは史上9番目の高額に匹敵する。

買っているのは、単にインサーダーだけでなく、ハンソン氏はこう付け加えている。

レッグ・メーソン・バリュー・トラストの著名ファンド・マネージャー、ビル・ミラー氏は、投資者に宛てたニュースレターで、こう書いている。「向こう5年間で最も成長する株は、現在、皆がパニック状態になっているセクター、金融関連銘柄だ。」

もちろん、頭で分かっていても、割安とはいえ、叩かれた株を買うのは易しいことではない。そこで、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)は高配当株を狙うことを勧めている。

アメリカは不景気に陥るのだろうか?それとも、インフレに襲われるのだろうか?このように見通しがハッキリしない今日、高配当銘柄が魅力的だ。たとえマーケットが不調になっても、高配当株は、さほど大きく下げることはない。なぜなら、株価が下がれば利回りが上昇し、配当目当ての投資家を呼ぶ結果になるためだ。逆にマーケットが好調なら、高配当銘柄は成長株のような上げは期待できないが、安定した上昇が見込める。

それでは、どの高配当銘柄が良いだろうか?ジューバック氏が挙げている中から、5銘柄を見てみよう。(数字は配当利回り)

Oneok Partners L.P. (OKS): 6.60%

Penn Virginia Resource Partners LP (PVR): 6.60%

Macquarie Infrastructure Co. Trust (MIC): 6.50%

Magellan Midstream Partners LP (MMP): 5.90%

Rayonier Inc. (RYN): 4.40%

1218jj.png

ジューバック氏

(参考にしたサイト: http://www.fool.com/investing/general/2007/12/18/panic-or-profit-whats-your-next-move.aspx?source=ihptclhpa0000001

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/JubaksJournal/BetOnDividendPayingStocks.aspx

Stocks You Need To Know About

S&P500指数に連動するスパイダー(SPY)

日足(大引けまで35分)

1218spy.gif

ギャップの上限に、買い手が待っていた。

Wall Street English

二つのヘッドライン

14:44   Pimco's Gross says U.S GDP may increase 1% to 1.5% in 2008- Bloomberg

14時44分: 2008年、米国のGDPは1%から1.5%の伸びになりそう。

14:45    Pimco's Gross says U.S may face a 'mild' recession in 2008- Bloomberg

14時45分: 2008年、米国は軽い不景気に陥る可能性がある。

両方とも、ピムコのファンドマネージャー、ビル・グロース氏の言葉だ。(ピムコは、世界最大の債券ファンド)

1218bg.png

グロース氏

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット