連銀は、予想されたとおり、FF金利と公定歩合を、それぞれ0.25ポイント引き下げた。
(FF金利: 4.25%、公定歩合: 4.75%)
今年、急騰した原油価格が話題になったように、来年は食料品の値上がりが顕著になる、とジム・ジューバック氏(MSNマネー)は言う。消費者には嫌な話だが、違う立場から見ると、食品価格の上昇は投資チャンスだ。ジューバック氏の説明を聞いてみよう。
先ず、私たちは、食品セクターに関する考え方を変える必要がある。2008年、世界が消費する穀物は生産量を上回ることが予想され、3年連続で供給量が不足となる。2008年10月時点の、世界穀物備蓄量は3億1900万トンが予測され、これは2006年を18%ほど下回る。3億1900万トンは膨大な量に聞こえるが、たった56日間で消費されてしまう。
2008年は、食品価格の上昇が目につくようになる、と最初に指摘したジューバック氏だが、今年の状況にも目を見張るものがある。
12月1日現在の価格を1年前と比べると、小麦は+50%、大豆+60%、そして牛乳は100%も上がっている。国連食料農業機関の発表によれば、2006年、食品価格指数は+9%、そして2007年9月30日時点で、同指数は既に37%の上昇だ。
穀物の全てが人間の食料になるわけではない。ジューバック氏は、こんな例をあげている。
453グラムの豚肉を生産するには、約2300グラムの穀物が必要になる。中国では、既に70%のトウモロコシと大豆、それに50%のサツマイモが家畜の餌に使われている。世界の50%のブタを保有する中国は、近い将来、トウモロコシの純輸入国になることだろう。
供給量が不足し、毎年消費量は増え続けているわけだから、食品価格のアップトレンドは続きそうだ。それでは、どの株を買ったらよいのだろうか?
5銘柄が投資対象になる。商品市場の動きに注意して、一時的な穀物価格下落が、株の買い足しタイミングになる。下記が5銘柄だ。
・Deere & Co. (DE)
・Monsanto Co. (MON)
・Potash Corp. of Saskatchewan, Inc. (POT)
・EI DuPont de Nemours & Co. (DD)
・Syngenta AG (SYT)
ジューバック氏
参考にしたサイト: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/JubaksJournal/ProfitFromRisingFoodPrices.aspx?page=1