11月から4月の相場は強いことで有名だが、今年は、いきなり11月につまずいてしまった。先月、ダウ指数は4%減、そしてS&P500指数はマイナス4.4%になり、マーケットの先行きを心配する人たちが増えている。
弱い11月は、本当に悪材料だろうか?マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)の意見を聞いてみよう。
1896年までさかのぼって、ダウ指数を調べてみたが、11月の下げマーケットから、意味のある結論を引き出すことはできない。しかし、11月、12月と連続で下げる場合は、翌年のマーケットが全体的に弱くなる傾向がある。
ということで、今月のマーケットが重要になるのだが、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)はこう述べている。
ヨーロッパのインフレが加速し、欧州中央銀行は、金利を現行の4%から4.25%に引き上げる可能性がある。逆に、米国の金利は引き下げ/据え置き方向だから、ますますドル安が進むことになりそうだ。そうなれば、とうぜん次のことが予想できる。
・原油の値上がり。(原油はドルで取引されている。)
・ユーロ高。
・金価格の上昇。
・連銀による利下げは、一時的に米国株式市場に好影響になるが、最終的には上げ幅のほとんどが失われることになるだろう。なぜなら、安いドルに嫌気のさした外国人投資家が、米国金融市場から一部の資金を撤退させるためだ。
それでは、どう投資するべきだろうか?ジューバック氏の話に戻ろう。
米国の投資家は、外国人の資金が向かう金、銀、鉄、それにカナダとオーストラリア株に注目したい。また、インドと中国の不動産も魅力的な投資先だ。
もちろん、レージー・ポートフォリオの信奉者、ポール・ファーレル氏(ファイナンシャル・コラムニスト)のように、何も気にすることは無い、という楽観的な投資姿勢もある。氏の推奨するミューチュアル・ファンドの一部を紹介しよう。(数字は過去5年間の年間平均利益)
・Vanguard STAR (VGSTX) 11.44%
・T. Rowe Price Spectrum Growth (PRSGX) 15.34%
・T. Rowe Price Personal Strategic Income (PRSIX) 9.85%
・T. Rowe Price Spectrum International (PSILX) 21.64%
モルガン1ドル銀貨 1895年
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/JubaksJournal/5WaysToRideOutTheMarketsStorm.aspx