なぜ、利下げは確実視されたのだろうか。理由は、先週木曜のバーナンキ氏(連銀議長)のコメントだ。
雇用状況は健全だ。しかし、住宅市場の低迷は相変わらず続き、個人消費にも下降が見られる。ガソリン高、住宅市場のスランプ、信用収縮、それに不振な株式市場を総合すると、消費者は経済的な逆風を経験することになりそうだ。
それでは、どのセクターが狙いだろうか。金曜、人気番組「マッド・マネー」で、ジム・クレーマー氏はこう語っている。
金融銘柄に焦点を合わせたい。現在、マーケットに展開されているのは、1990年のマーケットだ。1990年、連銀はマーケットに積極的に関与し、アラブ諸国からの資金的な救済もあった。まったく暗い環境だったが、そんな中で、金融銘柄が買われ、今回も同様なことが起きそうだ。
具体的には、どの銘柄が行けるのだろうか?
ワコビア(WB)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、シティグループ(C)。それに、サブプライムで大打撃を受けた、カントリーワイド(CFC)も買いだ、とクレーマー氏は言う。更に、アナリ・キャピタル・マネージメント(NLY)も魅力的だ、とクレーマー氏は付け加えている。
先週のマーケット・ラリーで、少し気になることを言うトレーダーが増えている、とブレット・スティーンバーガー氏(投資心理研究家)は指摘する。
「底を逃してしまった。今からマーケットに参加するのは遅すぎる」、と嘆く声が聞こえてきます。この言葉が意味するのは、千里眼の持ち主だけがマーケットで成功できる、という完全主義的な考え方です。成功しているトレーダーを見てください。彼らは、実現不可能な、非現実的なゴールなど設定することはありません。
「もう、これ以上損をすることはできない」、という切羽つまった声も聞こえてきます。冷たい言い方かもしれませんが、本当にこれ以上損を出すことが許されないお金なら、即刻口座を閉鎖して、資金を銀行へ移すべきです。間違ったトレードを復習して、新たな対策を練るのは、単に損を重ねて精神的につらい、という人たちだけに限られます。
ジム・クレーマー氏
(参考にしたサイト: http://seekingalpha.com/article/55895-bernanke-hints-at-another-rate-cut?source=d_email
http://www.thestreet.com/_tscnav/funds/madmoneywrap/10392501.html
http://traderfeed.blogspot.com/2007/11/seven-questionable-things-i-hear-from.html)