バーナンキ連銀議長は、木曜、急騰する原油価格などが原因となって、インフレ率の上昇と経済成長が減速する可能性があることを議会で証言した。早速、これは売り材料になり、現在S&P500指数は約1.2%ほど下げている。
特に、インッターネット銘柄に売りが集中し、このセクター指数は3%を超える大きな下落だ。さて、インターネットと聞くとグーグルを思い浮かべる人が多い。最近では、11月5日、オッペンハイマーのアナリストは、グーグルの目標株価を700ドルから850ドルに引き上げている。
ブレット・アレンズ氏(ファイナンシャル・コラムニスト)は、こんなことを書いている。
投資者は、100、200、といった区切りの良い数字が好きだ。そこで、グーグルが1000ドルになったと仮定すると、時価総額は約3100億ドルになる。巨大企業であることは言うまでもないが、エクソン(4860億ドル)、ゼネラルエレクトリック(4120億ドル)、マイクロソフト(3440億ドル)の規模には及ばない。しかし、アップルのほぼ2倍だ。
さて、グーグルが1000ドルを達成できるかどうかは別として、株価が上げやすいのは、マーケット全体が好調なブルマーケットだ。相場のムードが冷え込んでいては、少しくらい良いニュースを発表しても、大して買い手は集まらない。11月に入ってから、パッとしない米国株式市場だが、弱気論だったダグ・カシュ氏(シーブリーズ・パートナーズ)が、年末ラリー予想を発表した。
年末年始は、季節的に株が強いことで有名だが、なぜベアのカシュ氏がブルになったのだろう?氏は、こう説明している。
・経済
下向きになった個人消費、それに更なる悪化が予想される住宅市場だが、それらはあまりにも語り尽くされ、既に株価に織り込み済み。
・サブプライム
強気な見方をしていた人たちのほとんどが、金融業界からの悪い決算を見て、サブプライム問題は、予想以上に深刻であることを認めた。したがって、この材料も株価に織り込み済みだ。
・投資心理
ヘッジファンドによる空売りが、目だって増えている。これだけ、皆が弱気なのだから、一時的な底が近い可能性がある。
(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/11/08/news/economy/bernanke/index.htm?postversion=2007110814
http://www.thestreet.com/s/1000-google-sure-but-why-bother/newsanalysis/investing/10388795.html