単に家が売れないだけではない。第3四半期、月々の支払いが不可能になり、差し押さえになった住宅は44万6000件にのぼり、去年の同時期を約100%も上回っている。
RealtyTrac 社の調査によれば、現在の全米平均は、196件に対して1件の割合で住宅が差し押さえになっている。特に深刻なのは、ネバダ州の61件に対して1件の割合だ。
住宅販売件数の減少を、最も身近に感じているのは不動産のセールスマンだが、CNNにこんなヘッドラインがあった。
Real estate commissions rise 「不動産手数料上昇」
記事を要約しよう。
1991年、住宅販売時における手数料の平均は6.1%、2001年は5.4%、そして2005年は5.02%だった。2006年には、オンラインの不動産業者も台頭し始め、Re/Max社の会長デーブ・リンダー氏は、5年以内に手数料が4%台に落ち込むことを予測した。
しかし、住宅市場がスランプの今日、平均手数料は逆に5.18%に上がっている。なかなか住宅が売れない現状は、やり手のセールスマンが求めらる結果となり、売り手は高めの手数料にこだわることが無くなった。「一年ほど前なら、二日もあれば物件は売れました。ですから、たった二日間の仕事に高い手数料を払うことを売り手は拒みました。しかし、今日状況は完全に変わりました」、と不動産業者のジム・ロング氏は言う。
いったい、いつになったら住宅市場は上向きになるのだろうか?専門家たちの声を代表する、マーク・ザンディ氏(Moody's Economy.com)は、こう語っている。
「とにかく膨大な数の住宅が売れ残っています。それに、信用収縮問題も片付いていない状態ですから、まだ先を読むことはできません。」
その他にも、建築業者は状況を無視して、あまりにも家を建てすぎたなどの批判もあり、責任のなすりあいも始まっている。
(参考にしたサイト:http://money.cnn.com/2007/10/24/news/economy/builders_forecast/index.htm
http://money.cnn.com/2007/10/30/real_estate/commissions_rise/index.htm?postversion=2007103113
http://centralvalleybusinesstimes.com/stories/001/?ID=6871&ref=patrick.net)