30日、31日の二日間にわたって、FOMC(連邦公開市場委員会)が開かれる。既に0.25ポイントの利下げが予想されているが、これは積極的な態度ではなく、仕方なくやるといった消極的な姿勢のようだ。
先ず、USA TODAYが、53人のエコノミストから取ったアンケート結果を紹介しよう。
・10月31日のFOMCで、連銀は
金利を据え置きにする: 45%
0.25ポイントの利下げをする: 51%
0.5ポイントの利下げに踏み切る: 4%
経済ニュースでは、ほとんどの専門家が、0.25ポイントの利下げを予想している、と報道されているが、どちらかと言えば半々に近い内容だ。ウィリアム・ハンマー氏(ウェイン・ハンマー・インベストメント)は、こう説明している。「現時点で、先を読むことは極めて難しい状態です。特に、低迷の続く住宅市場の先行きが中々つかめません。不透明な要素が多いだけに、ここで更なる利下げを実施することは、投資心理に好影響になると思います。」
ライトソンICAPのチーフ・エコノミスト、ルイス・クランドール氏は、連銀は更なる利下げに消極的だと言う。「しかし、金利を据え置きにしてしまうと、金融市場を動揺させる可能性があります。ですから、それを防ぐ意味で、0.25ポイントの利下げを決定するのではないでしょうか。」
話をまとめて、TCWグループの、コマル・シュリ・クマー氏はこう語っている。「連銀の出来ることは三つあります。1、金利を0.25ポイント引き下げる。2、金利を0.5ポイント引き下げる。3、金利を据え置きにする。正しい選択は1番です。
暗い住宅市場、それに弱さが見え始めた企業収益を考えれば、金利を据え置きにすることはできません。0.5ポイントの金利引下げもありえません。そんな大幅な利下げを実行してしまえば、ドル安が急速に進み、米国内にインフレを引き起こしてしまいます。
となると、残っているのは0.25ポイントの金利引下げしかありません。これなら、たしかに予想どおりになってしまいますが、投資者を一安心させ、前回のような大きな上昇は無理ですが、マーケットラリーに期待できそうです。」
(参考にしたサイト: http://www.usatoday.com/money/economy/2007-10-28-economy-outlook-fed_N.htm
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601109&sid=aEnZejdWUzMk&refer=home
http://www.nytimes.com/2007/10/28/business/yourmoney/28mark.html?_r=1&oref=slogin)