ニューヨーク市場が、22%の暴落となったのは、20年前の10月19日だった。もし今日、同じことを再現するには、ダウ指数が3000ポイント以上下げる必要があるから、正に想像を絶する数字だ。暴落記念日、さっそく米国投資者たちの声を聞いてみよう。
・「暴落は、コンピュータのクラッシュのようなものです。両方とも、また立ち上がります。」 generalclusterさん
・「今日、証券会社に勤めている多くの人たちは、87年の暴落を知りません。そろそろ彼らも、身をもって経験することになるのではないでしょうか。」 jtg61さん
・「年齢を重ねる度に思うのですが、若い世代は、株投資を宝くじのように思っています。1ドルで買った株が、250ドルになることを夢見ているのですから、まったく考え違いです。大切なことは、金額に関係なく、投資資金をうまく分散させて投資することです。」 skyflyrさん
・「暴落は絶好の買いチャンスだ。」 Hopped Up Harryさん
・「株に下げは付き物だ。それが分からない人に、株をやる資格は無い。」 Wallace2さん
なぜ、暴落は10月に起きるのだろうか?アーウィン・ケルナー氏(エコノミスト)は、こう説明している。
先ず、考えられるのは収益の予想だ。年が始まった頃は、どの企業も強気な見方だが、10月ともなれば、収益予想があまりにも希望的観測であったことに気がつく。もう一つは、自己達成的予言だ。
skyflyrさんは、分散投資の大切さを述べているが、ファイナンシャル・プランナーの、ビル・ニューバウアー氏も同意見だ。現に氏は、全ての分野に投資する、超極端な資金分散を推奨している。だから、株だけに限らず、国債、社債、不動産、商品市場、そして海外の株や不動産に資金を回すことで、ポートフォリオを暴落から守ることができるという。
暴落しても、マーケットはコンピュータのように、再度立ち上げることができる、とgeneralclusterさんは言っているが、この20年間で、最も大きく立ち上がったミューチュアルファンドを記しておこう。(金額は、20年前に投資した1万ドルが、今日いくらになっているかを示したもの。)
Vanguard Health Care (VGHCX) : $224703
Federated Kaufmann A (KAUAX) : $193437
Vanguard Energy (VGENX) : $172539
FPA Capital Fund Inc (FPPTX) : $171971
Fidelity Select Software & Computer Sevices (FSCSX) : $166449
(参考にしたサイト: http://www.usatoday.com/money/markets/2007-10-18-crash-1987-anniversary_N.htm
http://www.businessweek.com/investor/content/oct2007/pi20071014_172320_page_2.htm
http://www.thestreet.com/funds/mutualfundinvesting/10385337.html)