投資コラムで有名なベン・スタイン氏、突然の病気で、病院に担ぎ込まれたようだ。今回ばかりは、さすがの氏も年齢を感じたようで、死ぬ前にどうしても書いておきたいことが、14日付けのニューヨークタイムズに掲載された。さっそく、氏のアドバイスのいくつかを見てみよう。
・タバコはやめよう
タバコは、命を縮めるガンの原因になる悪習慣だ。
・酒はほどほどに
深酒は単に健康を害するだけでなく、気分を憂鬱にさせ、物事に対するやる気を失わせてしまう。
・大きな犬を飼おう
同じベッドで犬と寝ると、とても安らかな気分になれる。
・長期投資を心がけよう
短期的に起きる、株式市場の雑音を気にする必要はない。マーケットは、忍耐強い投資者に大きな報酬を与える。ニュースに振り回されて、感情的な売買を頻繁に繰り返す投資は、決して成功することはない。更に、銘柄の推奨記事にも注意しよう。多くの場合、書いている本人自身、その銘柄に関する知識はほとんど無いものだ。
・個別銘柄を買う必要はない
あなたに、ウォーレン・バフェット氏のような才能があるなら話は別だが、長期投資可能な個別銘柄を選ぶのは難しいことだ。ミューチュアルファンドでも大きな損を出すことがあるのだから、銘柄選びで苦しむのは、私たち素人だけではない。それに、最近のウォール街を見ていると、プロたちはかなり無謀なことをしているようだから、100%彼らを信じるのも危険だ。では、どうしたら良いのか?私個人的には、あまりファンドマネージャーによる操作が無い、インデックス・ファンドや上場投信をおすすめしたい。
その他には、「複雑な投資をしてはいけない」などがあげられているが、一番最後の項目は、「一匹ではなく、数匹の子猫を飼おう」だった。今回の病気で、スタイン氏は、かなりペットに助けられたようだ。
ベン・スタイン氏
(参考にしたサイト: http://www.nytimes.com/2007/10/14/business/yourmoney/14every.html?_r=2&oref=slogin&oref=slogin)