(短期金利)
17回連続で引き上げられた短期金利は、2006年6月以来、5.25%に据え置かれている。そもそも、執拗な金利引き上げは、インフレ抑制を目的に実施され、ここで利下げが実現すれば、多くの人たちがインフレ問題は消滅したと受け取るかもしれない。
しかし、現状はこうだ。
・80ドルを瞬時突破して、史上最高値を記録した原油。
・二桁の上昇率が続くヘルスケア・コスト。
・高くなったトウモロコシ、小麦、そして大豆などの農産物。特に大豆は3年ぶりの高値。
更に、朝食に欠かせないオレンジ・ジュースの急騰、約2倍になった乳製品価格などもあるから、家計に影響を与えるのは間違いない。
下は、農産物の価格を示す商品指数だ。
こんな見事な上昇基調で、利下げは本当に必要だろうか?
briefing.comの、ディック・グリーン氏は、こう述べている。
「住宅市場、サブプライム問題、それに信用収縮などを考えれば、ここで利下げをしないと米国は不況に陥る、と多くのマーケット関係者は言う。たしかに、活気の無い経済活動だが、データを見る限り不景気の心配はいらない。もちろん、経済成長速度が鈍っていることは認める。とうぜん失業率も増えることになるだろう。しかし連銀は、インフレを抑制するために、利下げよりも経済停滞を選ぶ可能性があることを頭に入れておきたい。」
http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/09/reports-of-the-.html
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Dispatch/ShouldTheFedCutRatesOrNot.aspx)