このプログラムの特徴は、単に貧しいだけでは補助金を受け取ることができない。サラリーマンが、一日8時間労働の報酬として給料を得るように、貧しい人たちも何かをすることで、補助金を手に入れることができる。問題なのは、その何かだ。
日常生活を考えてみよう。子どもがテストで100点を取った。今日も遅刻せずに時間どおりに学校へ行った。ゴミを、きちんと袋に入れて、指定された収集場所に置いた。忘れずに、家族のために夕食を作った。つまらないことを書き並べたが、もしこれらのことが実行されるなら、ブルームバーグ市長は補助金を払う。
それぞれの仕事や雑務には、25ドルから300ドルの報酬がある。たとえば、子どもが一週間休まずに学校へ行ったら50ドル、テストで80点以上なら25ドル、家の掃除をしたら50ドル、といったやり方だ。画期的な方法だ、と称賛の声も聞こえてくるが、不快感を抱く人たちも多い。
・「資本主義を利用した、すばらしいアイデアだ。これで、親が子どもの世話をするようになれば、結果的に家庭の向上に結びつく。」 buffy2k2k さん
・「このプログラムを批判する前に、考えてもらいたいことがある。全く何もしないで、多くの農業従事者たちは、政府から補助金を毎年得ている。それに、イラクを再建するという名目で、政府は非常識とも言える膨大な資金を大企業に支払っている。」 tomveblen さん
・「企業の寄付金が使われるらしいが、間違っても、こんなプログラムに税金を使ってほしくない。」 dl1965さん
・「ブルームバーグ市長のしていることは、無責任な親たちに褒美を与えるようなものだ。子どもが学校へ行ったかも分からないような人たちに金を払っても、家庭が改善することなど有り得ない。」 kpar12rnさん
・「ブルームバーグ市長、次は何をするのですか?今日あなたは、だれも殺さなかったから、これだけあげましょう、と犯罪者に報酬を与えるのですか?まったく信じられないプログラムです。親が子どもの面倒を見るのは当たり前なことです。そんなことに金を支払う必要などありません。」 dark fallさん
・「こんなプログラムは無意味です。人生の目的が無い人たちを助けたところで、いったい何の役に立つのですか?子どもを学校へ行かせた、というようなことに金を払っていたのでは、貧困者たちはますます補助金を目当てにするだけです。」 Mommargaritaさん
ブルームバーグ市長
(参考にしたサイト: http://empirezone.blogs.nytimes.com/2007/03/29/ceo-to-the-poor/