Saturday September 8, 2007

US Market Recap

金利引下げは確実!?

「とにかく悪い結果でした」、とエコノミストのジョシュア・シャピロ氏は言う。アナリストたちは、非農業部門新規雇用者数(8月分)が11万増えることを予想していたが、実際は4000減だった。新規雇用者数が、マイナス成長になるのは約4年ぶりだ。

他の主な雇用統計結果を見てみよう。(カッコ内はアナリストの予想)

失業率: 4.6% (4.6%)

時給: +0.3% (+0.3%)

労働時間(週): 33.8時間 (33.8時間)

シャピロ氏は悪かった、と述べているが、ディック・グリーン氏(ブリーフィング・ドット・コム)の意見はこうだ。

「新規雇用の落ち込みは、おそらく、最近の不安な金融市場が主な原因だろう。しかし、これは米国経済が不景気に陥る前触れではない。長期的に見た場合、アメリカの生産性成長率は2%だから、たとえ新規雇用が全く伸びなくても、実質GDPは+2%が期待できる。

金融市場の混乱、そして下向きになった雇用トレンドで、連銀が9月18日の会議で、短期金利(フェデラル・ファンズ)を引き下げる可能性が高くなった。」

シャピロ氏も、利下げは確実と見ている。

「金利引下げは、ほぼ間違いなく実施されるでしょう。ですから、18日の会議で、連銀は0.25ポイント引き下げるだろうか、それとも0.5ポイント引き下げるだろうか、というのが正しい質問です。」

現在短期金利は、2006年の6月以来、5.25%に据え置かれている。「株式市場は、金利引下げを既に織り込んでいます」、とバレストラ・キャピタルのライアン・アトキンソン氏は言う。「マーケット関係者が心配しているのは、金利の引き下げが、有るか無いかではありません。問題は、連銀の措置は、もはや手遅れになっているのでは、ということです。」

ミラー・タバックのアナリスト、トニー・クレシェンジ氏の言葉を付け加えておこう。「連銀が、本当に米国経済のことを考えている、というメッセージを明確に送りたいなら、18日の会議を待たずに金利を引き下げるべきです。」

0907bb.gif

バーナンキ連銀議長

(参考にしたサイト: http://www.briefing.com/GeneralContent/Investor/Active/ArticlePopup/ArticlePopup.aspx?SiteName=Investor&ArticleId=NS20070907084607HeadlineHits

http://www.marketwatch.com/news/story/us-stocks-drop-jobs-shock/story.aspx?guid=%7B86247C15%2DB8C8%2D4FE1%2DB24D%2D963B9F768663%7D

http://money.cnn.com/2007/09/07/markets/markets_0100/index.htm?postversion=2007090712

Stocks You Need To Know About

国債

株の不調で国債が買われた。下は、国債に連動するTLTの日足チャートだ。

0907tlt.gif

高値が更新されている。まだまだ買いだろうか?週足へ移ろう。

0907tlt2.gif

レジスタンスレベルに迫っている。ここからの買いは慎重に行きたい。

Wall Street English

金曜のマーケット

U.S. stocks end with steep losses amid recession worries

不況懸念が台頭し、米国株式市場は大幅な下げとなった。

ダウ指数はマイナス1.87%、そしてナスダック指数はマイナス1.86%で終了だ。

0907bear.gif

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット