下がダウ指数のようすだ。
(灰色が1980年から現在まで、そしてダークブルーが1950年から今日までを示す。見てのとおり、9月のマーケットが一番悪い。)
もちろん、新しくなったのは月だけで、米国市場は相変わらず難問に取り巻かれている、とダグ・カシュ氏は言う。
1、低迷の続く住宅市場
とにかく住宅が売れない。現在、売りに出されている住宅数は史上最高に達し、完全に需給関係が崩れている。1960年以来、米国の経験した不況は、先ず住宅市場の下落から始まっている。
2、心配な小売セクター
個人消費が鈍り始め、クリスマスシーズンの売上が懸念される。
3、信用収縮
以前のような、簡単に資金が調達できる時代は終わった。
4、連銀に期待しすぎる投資者たち
とうぜんのことなのだが、先ず問題が起き、それから連銀が立ち上がる。連銀の措置は、いつも後手だ。今月、利下げがあってもなくても、連銀が米国経済を直ぐに大きく変えることは無理だ。
更にカシュ氏は、いまだに強気すぎる投資者、それに楽観的すぎる企業収益予想を挙げている。