ザックスという、有名な株のリサーチ会社がある。そこで、ザックス社によって最高の格付けをされた株だけに投資する、と決めたとしよう。買うタイミングは、株がギャップアップした寄付き。そして、売るのは22日後の大引けだ。
さて、このやり方で2001年の12月31日から、2007年の1月まで投資すると、年間平均で51%の利益があった。その間、マーケット(S&P500指数)は+4.31%だった。(念のために記しておくが、ザックスの購読を勧めているわけではない。)
多くの人たちは、安く買って高く売れ、というJ.P.モルガンの言葉を信じている。しかし、肝心な部分が抜けている。説明しよう。
靴磨きの男が、モルガンにこう質問する。「株で儲ける秘訣を教えて貰えませんか?」
「株で儲ける秘訣?手っ取り早く言えば、安く買って高く売ることだ。もし20年の時間があるなら、いつ株が安くて高いかを教えてあげよう。」
要点は、前半よりも後半ではないだろうか。モルガンの言うように、株の割安割高は、そう簡単に判断できるものではない。もし割安の定義が、大きく売り叩かれた株というものなら、投資者は毎日52週間の安値を更新した株を買えばよいことになる。スティーブン・ラウルズ氏(ザックス社)は、こう語っている。
「52週間の安値更新銘柄、そして52週間の高値更新銘柄に、90日間投資したらどうなるかをバックテストしてみました。安値更新銘柄の結果は、年利に換算すると+8.3%でした。高値更新の方は+22.73%ですから、安く買って高く売れではなく、高く買って更に高いところで売れが正解です。」
J.Pモルガン
(参考にしたサイト: http://www.zacks.com/blog/comments.php?cid=8880)