「連銀に支援される形で、マーケットは超弱気論者が間違っていたことを証明した。しかし、サブプライム問題、それに混乱が続く社債市場を検討すれば、まだ株式市場が完全に上昇基調に戻った、と結論することはできない。
更に、Big Mo's Tape(ネッド・デービス・リサーチ社考案の、マーケット・トレンドを見る指標)は、下がったとはいえ、まだ48だ。本当にマーケットが底を打つ時は、この数値は40以下になる。今のような状況では、100%株に投資せよ、と断言するのは無理だ。」
ダウ指数(日足)
マイク・シェドロック氏(SitkaPacific Capital Management)が、面白いことを指摘している。
「政府がクライスラーを救済したことがあったように、今こそ大統領は、自宅を失う危機に直面している、多くの米国市民を本腰で助けるべきだ。」これは、世界最大の債券ファンドマネージャー、ビル・グロース氏の言葉だ。もっともな意見なのだが、シェドロック氏は、グロース氏が指揮をとる、PIMCOトータル・リターン・ファンドを調べてみた。
2005年は+2.9%、2006年は+4.0%、そして2007年(7月31日時点)は+1.6%、と全く冴えない。3年平均で見ると3.83%だ。いったいグロース氏は、何に投資しているのだろう。
注目は40.20のMortgageだ。何と、40.20%の資金は、サブプライム融資問題で叩かれている、住宅ローン関連債券に投資されている。シェドロック氏は言う。「グロース氏は、大統領に国民を助けろ、と訴えているが、助けてもらいたいのはグロース氏自身だ。」
興味深い意見だ。
(参考にしたサイト: http://globaleconomicanalysis.blogspot.com/2007/08/bill-gross-wants-pimco-bailout.html
http://online.barrons.com/article/SB118741435478201935.html)