輪ゴムを例に挙げて、株の値動きを説明する人たちがいる。皆さんも、こんな話を聞かれたことがあるだろう。
「引き伸ばした輪ゴムから指を離せば、とうぜん元の状態に輪ゴムは戻る。株も同じだ。急騰が続く株は、輪ゴムが極端に伸ばされている状態だから、必ずいつかは正常な株価に戻る。
正常と言っても、一株利益などを使って割り出した、正当評価額のことではない。株には、平均水準へ回復する習性がある。この平均回帰性を見るのに役立つのが移動平均線だ。
人によって使う移動平均線は違うが、多くのトレーダーのチャートには、20、50、200日移動平均線が入っている。3本もあっては分かりにくい、という人もいるだろうから、ここでは20日移動平均線だけを使うことにしよう。あなたの狙っている株は、20日移動平均線より上にあるだろうか、それとも下だろうか?
次に重要なのは、株が20日移動平均線から、どのくらい離れているかだ。言い換えれば、輪ゴムは極端に引き伸ばされているだろうか?乖離率は異常なレベルに達しているだろうか?
新高値、新安値を記録した株リストが注目される理由は、20日移動平均線から大きく乖離した銘柄が多数含まれているからだ。もちろん、新安値株の全てが買い、というわけではない。先ず、乖離状態を見て、反転を示すチャートパターンが出来上がるのを待つ。ようするに、ローソク足の反転パターンをいくつか頭に入れておく必要があるわけだ。」
ということで、平均回帰性を考慮すると、ジェームズ・アルトチャー氏は、金曜に大幅下落となった、次の銘柄が狙えそうだと言う。
ACCURAY INCORPORA(ARAY): 期待外れの決算発表で、株価は25.57%の下げ。
Home Solutions Of America(HSOA): 資金の調達に苦しんでいる、というニュースで、株価は23.46%の下落。
あとは反転パターンを待つだけだ。
(参考にしたサイト: http://www.financialarmageddon.com/2007/08/fed-panics-set-.html
http://www.thestreet.com/s/weekend-blog-watch/newsanalysis/blogwatch/10375052.html?puc=_tscrss)