Saturday August 18, 2007

US Market Recap

金融セクターを狙え!?

木曜のマーケット終了間際のラリーは凄まじかった。40分ほどで、ダウ指数は300ポイントを超える上げとなり、目先底打ちといった雰囲気があった。そして金曜の寄付き前、連銀は緊急会議を開いて、公定歩合を6.25%から5.75%に引き下げた。とうぜん、大幅高でマーケットは始まったが、胡散臭さを感じたのは、一人や二人ではなかったようだ。

公定歩合の引き下げで、状況は完全に一変し、ここからは積極的に株を買えるのだろうか?BMOネスビット・バーンズのエコノミスト、シェリー・クーパー氏は、こう書いている。「これで、金融市場の最悪な時は去った。今回の措置で、バーナンキ議長はインフレを一時的に無視して、信用収縮問題を優先させる柔軟性を示した。」

マネージド・フューチャーズのシニア・トレーダー、ザカリー・オクスマン氏は懐疑的だ。「たしかに上げていますが、慌てた売り手による買戻しが中心です。もちろん、経験の浅い人たちは、絶好の買いチャンスとカン違いして、さっそくマーケットに飛び込んでいることでしょう。」

ジェームズ・アルトチャー氏は、もっと具体的な話をしている。

とにかく、銀行株を買うことだ。

・バンク・オブ・アメリカ(BAC): 配当利回りの5.4%は魅力だ。既に報道されているように、大投資家のウォーレン・バフェット氏は900万株買っている。

・USB(USB): サブプライム融資に、ほとんど手を出していない。配当利回りは5.2%。

・ウェルズ・ファーゴー(WFC): バフェット氏が買い足している。配当利回りは3.7%。

・シティグループ(C): バフェット氏と同様に有名な投資家、エディー・ランパート氏が買っている。配当利回りは4.7%。

とここまで書いたところで、バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)の、こんな書き込み(木曜午後7時30分)を見つけた。

「今日の最もバカらしい噂は、連銀が秘密会議を計画している、というものだ。それに、連銀は来週中に利下げを実行する、という噂もあった。」

そんな噂があったのか。なるほど、昨日の引け間際の猛反発は、これが影響していたのか。

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バーナンキ連銀議長

(参考にしたサイト: http://www.marketwatch.com/news/story/feds-friday-rate-cut-work/story.aspx?guid=%7B7F1852B4%2DDC22%2D40BA%2DB624%2DD00C98E64091%7D

http://www.thestreet.com/s/rate-cut-mea-culpa-and-hats-off-to-cramer/newsanalysis/stockpickr/10374985.html

http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/08/open-thread-has.html

Stocks You Need To Know About

ダウ指数に連動するダイヤモンド(DIA)

日足

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公定歩合引き下げニュースで、窓を開けてスタートを切ったが、38.2%の値戻しレベル突破に難航している。

Wall Street English

TGIF?

こんな見出しがあった。

Tumult and TGIF in Tokyo

東京市場の大幅下落に関することだが、さて、TGIFとは何だろうか?正解は、Thank God, it's Friday!の略だ。(やれやれ、やっと金曜日だ!)

市場は大混乱、でも一先ず週末だ。お疲れ様でした。

そういえば、岡本さんが、こう書いていた。

「しっかし、不謹慎ですが、引けにかけての叩きを見て、つい笑ってしまいました。ここまで下げれば痛快というか、この突っ込みで「諦めてやり直しましょう」というのが実感できましょう。」

 

 

 

 

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