木曜のマーケット終了間際のラリーは凄まじかった。40分ほどで、ダウ指数は300ポイントを超える上げとなり、目先底打ちといった雰囲気があった。そして金曜の寄付き前、連銀は緊急会議を開いて、公定歩合を6.25%から5.75%に引き下げた。とうぜん、大幅高でマーケットは始まったが、胡散臭さを感じたのは、一人や二人ではなかったようだ。
公定歩合の引き下げで、状況は完全に一変し、ここからは積極的に株を買えるのだろうか?BMOネスビット・バーンズのエコノミスト、シェリー・クーパー氏は、こう書いている。「これで、金融市場の最悪な時は去った。今回の措置で、バーナンキ議長はインフレを一時的に無視して、信用収縮問題を優先させる柔軟性を示した。」
マネージド・フューチャーズのシニア・トレーダー、ザカリー・オクスマン氏は懐疑的だ。「たしかに上げていますが、慌てた売り手による買戻しが中心です。もちろん、経験の浅い人たちは、絶好の買いチャンスとカン違いして、さっそくマーケットに飛び込んでいることでしょう。」
ジェームズ・アルトチャー氏は、もっと具体的な話をしている。
とにかく、銀行株を買うことだ。
・バンク・オブ・アメリカ(BAC): 配当利回りの5.4%は魅力だ。既に報道されているように、大投資家のウォーレン・バフェット氏は900万株買っている。
・USB(USB): サブプライム融資に、ほとんど手を出していない。配当利回りは5.2%。
・ウェルズ・ファーゴー(WFC): バフェット氏が買い足している。配当利回りは3.7%。
・シティグループ(C): バフェット氏と同様に有名な投資家、エディー・ランパート氏が買っている。配当利回りは4.7%。
とここまで書いたところで、バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)の、こんな書き込み(木曜午後7時30分)を見つけた。
「今日の最もバカらしい噂は、連銀が秘密会議を計画している、というものだ。それに、連銀は来週中に利下げを実行する、という噂もあった。」
そんな噂があったのか。なるほど、昨日の引け間際の猛反発は、これが影響していたのか。
バーナンキ連銀議長
http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/08/open-thread-has.html)