Thursday August 16, 2007

US Market Recap

トレードの十戒

ヘッジファンド・マネージャーが神経質になっている。第3四半期の、解約申込みの締め切りが迫り、ひょっとすると予想以上の投資者が逃げてしまうかもしれない。今月だけでも、ゴールドマン・サックス、ルネッサンス・キャピタル、それにAQRファンドの膨大な損が報道されているだけに、ヘッジファンド離れが起きても当然だ、という声も聞こえてくる。

なぜ、プロであるはずの、ヘッジファンドマネージャーが大損を出すのだろうか?これは他の機会に書くとして、今日はトッド・ハリソン氏が語る、「トレードの十戒」を紹介しよう。

1、値動きに注意を払え。しかし、盲目的に従ってはいけない。

リアルタイムで見ていると、チカチカする明かりのように、株価が動くものだ。そんな動きに一々反応していたら、トレードで利益を上げることはできない。雑音に騙されてはダメだ。

2、自分はマーケットより賢いなどと思ってはいけない。

どんなに自信があるトレードでも、常に危険が伴うことを忘れるな。

3、毎日トレードする必要はない。

勝率の高いパターンだけを狙え。

4、感情はトレードの敵だ。

持ち株に惚れ込んでしまったのでは、いざという時に投げることができない。

5、皆があっちへ行くなら、こっちへ行け。

羊の群れに立ち向かう勇気を持て。

6、マーケットに合わせてトレードスタイルを調整しろ。

先ず、自分のトレード方法は、どんな状況で最も有効かを知ることだ。

7、リスク/リワード比が優れたトレードだけ実行しろ。

全てのトレードチャンスに手を出してはいけない。

8、投資心理を正しく読み取れ。

真実が株を動かすのではない。株価を動かすのは大衆心理だ。

9、自信が無い時は株数を減らせ。

もちろん、そんな時はペーパートレードをするのも一案だ。

10、トレードを投資にするな。

もし、あなたがデイトレーダーなら、オーバーナイトのポジションを持つことはありえない。損が出ているからといって、決してポジションを翌日まで持つようなことがあってはならない。

(参考にしたサイト: http://www.marketwatch.com/news/story/recent-losses-hedge-fund-industry/story.aspx?guid=%7B84C04FFD%2D1C25%2D4A6A%2D846C%2D1585042546A3%7D

http://www.minyanville.com/articles/commandments-trading-risk-discipline-investments/index/a/13711

Stocks You Need To Know About

ゴールドマン・サックス (GS)

ゴールドマン・サックスが崩れると、マーケットも崩れる、と信じている人たちがいる。二つの週足チャートを比べてみよう。

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ゴールドマン・サックス

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S&P500指数

一見すると、マーケットがゴールドマン・サックスを追っているようだ。

Wall Street English

暗い住宅市場

CNNニュースのヘッドラインだ。

Homebuilders' confidence at 16-year low

住宅建築業者の信頼感は、ここ16年間で最低のレベル。

デービッド・サイダーズ氏(エコノミスト)は、新築住宅市場が回復するのは来年に入ってから、と述べている。

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あちこちで見られるようになった、物件値下げの看板。

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット