不安定な相場が続いている。こんな時ほど適切なアドバイスが重要になるのだが、投資は自己判断、と言われているように、最終的な決定は自分で下すことになる。そこで今日は、正しい判断の仕方について考えてみよう。
1、アドバイザーの言うことを、簡単に鵜呑みしてはいけない。不明な点、分からないことは積極的に質問しよう。(もちろん、直接本人に質問できないこともある。そんな時は、知人に聞くことで、次の段階へと話が進んで行くものだ。)
2、肩書きを必要以上に重要視してはいけない。メリルリンチ・チーフ・エコノミスト、という肩書きは、たしかに権威がある。しかし、相手の意見を100%直ぐに信じてしまうのではなく、自分の経験と照らし合わせてみよう。
たとえば、最近多くのアドバイザーは、「こんな弱い相場の時ほど買いチャンスだ」と言う。本当だろうか?あなたの投資経験は、この言葉を肯定しているだろうか?もし、弱い相場は絶好の売りチャンスだ、とあなたの投資経験が教えているなら、早速その点をアドバイザーに質問してみよう。
3、相手に隠された動機はないだろうか?少しひねくれた考え方かもしれないが、なぜこうも親切にアドバイスしてくれるのか、と疑ってみることだ。ひょっとしたら相手は、あなたに特定の銘柄やミューチュアルファンドを買ってもらいたいだけかもしれない。
4、アドバイザーを信じ過ぎるのもよくないが、大衆の後を追うのはもっと悪い。
5、自分のカンを頼ることも大切だ。理屈では、相手の言っていることは分かる。しかし、何となくシックリこない、ということがある。ぼんやりとした不安感だけかもしれないが、この感情を完全に無視してはいけない。とにかく、腑に落ちない時は急いで結論を出す必要はない。
6、相手がどんなに熱弁でも、あなたは感情的になってはいけない。常に冷静な態度を保とう。
7、相手からの返答だけで満足してはいけない。あなたも、自分で情報を収集して、相手の正確さを検討しよう。
8、正反対の意見も聞いてみよう。そうすることで、自分の誤りや偏見に気がつく。
9、相手が、なぜそのような結論に達したのかを探ってみるのも重要だ。結論だけを聞くと、何とバカなことを言う人だろう、と思うことがある。しかし、その結論に行き着くには、あなたが思っている以上の紆余曲折があったはずだ。
10、相手に反対意見をぶつけてみよう。相手からの返答には、貴重な情報が含まれていることが多い。
(参考にしたサイト: http://shrigley.blogspot.com/2007/08/10-ways-to-think-for-yourself-revisited.html)