最高の買いチャンスは、ウォール街が血に染まった時にやって来る、という諺がある。言うのはラクだが、なかなか実行できる投資方法ではない。今年の春を思い出してほしい。中国株の大幅下落が原因になって、世界的な株安が起きた時、投資者は買うどころか、正に狼狽売りという状態だった。
だれでも、株には暴落の可能性があることは、頭では分かっている。しかし、実際に春のような急落に襲われると、怖さに負けて持ち株を投げてしまう。うまい対策はないものだろうか?
今日、株投資の主流はミューチュアルファンドだ。個別銘柄を自分で買う投資者は減り、資金をミューチュアルファンドに渡して、運用してもらう人が圧倒的に多くなった。ここで重要になるのがファンドマネージャーだ。暴落で動揺するのは、一般個人投資家だけではない。ファンドマネージャーも同じだ。
言うまでもなく、プロであるはずのファンドマネージャーが、大衆といっしょに狼狽売りでは話にならない。大切なのは、投資をする前に、暴落に備えができているミューチュアルファンドを選ぶことだ。では、どうやってそんなファンドマネージャーを見つけたらよいのだろうか?ブレット・アレンズ氏(ストリート・ドット・コム)は、こんな提案をしている。
「個別銘柄だが、大投資家ウォーレン・バフェット氏が経営する、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)に投資する、という手がある。既に70才を超え高齢に達している氏だが、投資、経営手腕に衰えは見られない。あまりにも保守的だ、とバフェット氏を非難する人たちもいるが、割安株投資にかけては、おそらく氏の右に出る者はいないだろう。
大衆がパニックに陥り、持ち株を手放している時、バフェット氏なら、間違いなく冷静に割安となった株を拾うことができる。現に、2000年から2002年の下げ相場で、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)は30%の上昇だ。」
ミューチュアルファンドなら、アレンズ氏は、下の3つが良いと言う。
・CGM Focus (CGMFX)
・Quaker Strategic Growth (QUAGX)
Third Avenue Value (TAVFX)
(参考にしたサイト: http://www.usatoday.com/money/economy/2007-08-12-crunch-fed_N.htm
http://www.thestreet.com/s/five-funds-to-buy-in-a-market-crash/funds/mutualfundmonday/10373783.html)