先週のマーケットを一言で表現するなら、「高ボラティリティ」という言葉がピッタリだ。現に、ニュースレターの中で、ボー・ヨーダー氏は、こう語っている。「今まで、何万何千というチャートを見てきたが、最近はどう考えても理解できないパターンが目につくようになった。おそらくこれは、株式市場でコンピュータ同士の競い合いが、いっそう激しくなったためではないだろうか。」
ここで思い出すのが、コンピュータを使って、自動的に株の売買をさせるクアントファンドに関する、ブルームバーグからの報道だ。
ジェームズ・シモンズ氏が指揮するクアントファンド、レナザンス・インスティチューショナル・エクイティーズ・ファンドは、8月だけで既に8.7%の損が出ている。他のヘッジファンドによる執拗な売りで、最近のマーケットは大荒れだ。シモンズ氏のファンドには、極端なボラティリティに対するプログラムが無いから、正にコンピュータが短絡状態に陥ってしまったわけだ。
ということで、大きく叩かれた株が多いだけに、安値を更新した株に注目してみるのも一案だ、とジェームズ・アルトチャー氏は言う。どんな銘柄が、割安株を狙うファンドに買われるだろうか?早速いくつか見てみよう。
・Wyeth (WYE): Alpine Dynamic Dividendファンド、T. Rowe Price Health Sciences ファンド、それにKinetics MedicalファンドがWYEを買っている。
・Thornburg Mortgage (TMA): WisdomTree MidCap Dividend ファンドがTMAを買っている。
・Marchex (MCHX): RS Internet Age AファンドがMCHXを買っている。
・ViroPharma (VPHM): Stratton Small-Cap ValueファンドがVPHMを買っている。
週末、人気番組「マッドマネー」で、ジム・クレーマー氏が語ったことを付け加えておこう。
「株が格上げされると、寄付きからいきなり跳ね上がるものだ。しかし、マーケットの地合が悪い日の格上げは、株価に大きな影響が無いだけでなく、逆にマーケットと一緒に下げてしまうことがある。そんな株は注目だ。下げが数日続くこともあるが、反発を見せたところで買うと面白い。」
クレーマー氏
(参考にしたサイト: http://www.cnbc.com/id/15838459
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=a9eFwgjvcC8Q&refer=home
http://www.thestreet.com/s/weekend-blog-watch/newsanalysis/blogwatch/10373613.html?puc=_tscrss)