Wednesday August 1, 2007

US Market Recap

何がブルをベアに変身させる?

先週の下げは、下げのうちに入らない、と言う人たちがいる。たしかに、投資者を動揺させたが、皆が皆、マーケットから退散したわけではない。投資者を、一大パニックに陥れる出来事とは何だろうか?ポール・ファーレル氏(The Lazy Person's Guide to Investingの著者)の指摘する20のシナリオから、いくつか見てみよう。

1、戦争

米政府は、既に6000億ドルを超える金を、イラクとアフガニスタン戦争に投入し、結果的には2兆ドルに達する、と予想されている。心配なのは、次の選挙前に、ブッシュ大統領がイランを攻撃する可能性だ。下手をすれば、第3次世界大戦に広がる恐れがある。

2、住宅バブル

エコノミスト誌は、こう書いている。「世界的な株の投機熱は、いまだかつて見たことのない、超住宅バブルによって支えられている。」

3、中国経済

オリンピック前に、バブルが弾けそうな中国経済。

4、債券の格下げ

クレジット・クランチ(信用収縮)が進み、格付け会社による、プライベート・エクイティ会社から発行された債券の相次ぐ格下げ。

5、原油価格

1バレルあたり100ドルを突破。

6、更なる米ドルの大幅下落。

7、マイナス貯蓄率

80年代、米国の貯蓄率は10%だったが、今日の貯蓄率はマイナスだ。

8、消費者負債

今日、米国の消費者負債は2兆ドルを超え、個人破産が大きく増えそうだ。

9、貿易赤字

米政府は、膨大な貿易赤字を埋めるために、毎年1兆ドルに及ぶ国債を発行している。ようするに、借金をして借金を払っているわけだから、こんな状態が長続きするとは思えない。

(参考にしたサイト: http://www.marketwatch.com/news/story/you-pick-20-tipping-points/story.aspx?guid=%7BDF996C81%2D774A%2D4D3E%2D87D0%2D5743138A9AF3%7D

Stocks You Need To Know About

S&P 500指数

週足

0731spx.gif

さて、反発か、それともブレイクダウンか。重要なレベルのテスト中だ。

Wall Street English

大引けまで45分

午後に入って、火曜のマーケットは崩れた。100ポイントを超える上げだったダウは、現在28ポイント安と、全く冴えない展開だ。こう報道されている。

Troubling news from American Home Mortgage and jump in price of oil to record highs erase early gains.

American Home Mortgage (住宅ローン会社)からの心配なニュース、そして新高値更新の原油価格が原因となって、株式市場は午前中の上げ幅を失った。

本マガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。

発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット