いったい、いつになったら下げ止まるのだろう?さっそく、あちこちと見て回った結果を紹介しよう。
ジェーソン・ゲップフェート氏(sentimentrader.com): 木曜、ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄の、23%が52週間の安値を更新した。40年間のデータを検討すると、こんな極端な数字が出た後、マーケットは中期的な上げを展開する傾向がある。
レニー・ヤング氏(markettells.com): 先週3回の取引日の中で、2回の取引日は、下げ出来高が圧倒的に多い。具体的に言えば、下げ出来高は90%を超え、これは極めて希な出来事であり、統計的には、マーケットに好材料だ。それに、大きく跳ね上がったボラティリティ指数も、そろそろ反発ラリーが起きる可能性を示している。
ブレット・スティーンバーガー氏(The Psychology of Trading の著者): もちろん、売り手たちは、更に積極的な空売りを仕掛けてくることだろう。しかし、過去のデータが教えてくれることは、ここからのマーケットは買い手に分がある。狼狽売りで、割安になった株を拾うチャンスだ。
言うまでもなく、上記三氏の意見は、テクニカル分析に基き、三氏とも買い有利の結論だ。しかし、CNNなどの一般サイトには、超悲観的な意見で溢れている。先ず、こんな写真が目に飛び込んでくる。
取引所のトレーダーだが、こんな写真を見たら、「よし、買っていこう!」、とやる気満々になる人はいないだろう。
ダウジョーンズ社の運営するサイト、marketwatch.comの週末版には、いきなりこんなことが書かれている。「来週も、米国株式市場は、下げが続くことになるだろう。」最後まで読んでみたが、新しい材料は何もなかった。ほぼ破綻同然となった大型ヘッジファンド、クレジット・クランチ(信用収縮)、それにサブプライム融資問題、どれも古い話題だ。
ニューヨーク証券取引所で、大口取引を担当したことがあるケビン・ハガティ氏は、「ニュースはフィクション」をよく口にする。大衆がフィクションを好むのは、いつの時代も同じらしい。
http://money.cnn.com/2007/07/27/markets/credit_deals/index.htm?postversion=2007072711)