まだ大引けまでしばらくあるが、ダウ指数は、300ポイントを超える大きな下げだ。いったい、昨日の上げは何だったのだろう?騙された!と腹を立てる人たちの声が聞こえてくる。
今日の下げに、特に新しい材料はない。いつものように、オイル高、サブプライム融資問題、低迷する住宅市場、そして信用収縮が下げ原因として繰り返し報道されている。現に、アル・ゴールドマン氏(AGエドワーズ)は、こう語っている。「昨日と今日を比べて変わったことはありません。正確に言えば、今日ある材料は、5カ月前もありました。」
マーケットと逆に動く、ボラティリティ指数というものがある。ここまでの様子を見てみよう。
S&P500指数 (10分足)
ボラティリティ指数 (10分足)
一目瞭然、正反対の動きがよく分かる。一般的には、タイミングをつかむ方法として、日足チャートが利用されている。
S&P500指数 (日足)
ボラティリティ指数 (日足) (注: 上限下限バンドは、10日移動平均線から10%離れたところに引いてある。)
数字で示した部分に注目してほしい。ボラティリティ指数が、上限バンドから飛び出ると、その辺りでマーケットが一時的な底を作る傾向がある。今日は(3)、極めて大きく外に飛び出ているから、ここからの積極的な空売りには注意しよう。
ボラティリティ指数には、「恐怖指数」という別名がある。
http://www.smartmoney.com/bn/index.cfm?story=20070726090245)