Friday July 27, 2007

US Market Recap

恐怖指数の利用

まだ大引けまでしばらくあるが、ダウ指数は、300ポイントを超える大きな下げだ。いったい、昨日の上げは何だったのだろう?騙された!と腹を立てる人たちの声が聞こえてくる。

今日の下げに、特に新しい材料はない。いつものように、オイル高、サブプライム融資問題、低迷する住宅市場、そして信用収縮が下げ原因として繰り返し報道されている。現に、アル・ゴールドマン氏(AGエドワーズ)は、こう語っている。「昨日と今日を比べて変わったことはありません。正確に言えば、今日ある材料は、5カ月前もありました。」

マーケットと逆に動く、ボラティリティ指数というものがある。ここまでの様子を見てみよう。

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S&P500指数 (10分足)

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ボラティリティ指数 (10分足)

一目瞭然、正反対の動きがよく分かる。一般的には、タイミングをつかむ方法として、日足チャートが利用されている。

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S&P500指数 (日足)

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ボラティリティ指数 (日足) (注: 上限下限バンドは、10日移動平均線から10%離れたところに引いてある。)

数字で示した部分に注目してほしい。ボラティリティ指数が、上限バンドから飛び出ると、その辺りでマーケットが一時的な底を作る傾向がある。今日は(3)、極めて大きく外に飛び出ているから、ここからの積極的な空売りには注意しよう。

ボラティリティ指数には、「恐怖指数」という別名がある。

(参考にしたサイト: http://www.marketwatch.com/news/story/us-stocks-hit-dow-off/story.aspx?guid=%7BBED882E6%2D8739%2D4D2B%2D9873%2D344A952281A7%7D

http://www.smartmoney.com/bn/index.cfm?story=20070726090245

 

Stocks You Need To Know About

国債

株の大きな下げで、買いが殺到したのは国債だ。

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上は、国債10年物の利回りを示す日足チャートだ。ボラティリティ指数とS&P500指数が正反対に動くように、国債が買われると利回りが下がる。

いよいよ、長期トレンドを見る、200日移動平均線が目前だ。

Wall Street English

何故こんなに下げた?

木曜、ダウ指数は瞬時400ポイントを超える大幅な下げとなった。この下げに関して、ロン・キッド氏(コーザッド・アセット・マネージメント)は、こう述べている。

A tightening of credit is the number one catalyst.

一番の下げ原因は金融の逼迫(信用収縮)だ。

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