「彼の前評判は、ここに来る前に聞いていたんだ。」
「野球は90%が精神で、半分は体力だ。」
「まだ、あんなことやこんなことが起きていないのに、あんなことやこんなことを言えるわけがないだろう。」
次は、迷言ではなく、著名債券ファンドマネージャー、ビル・グロース氏の明確な言葉を紹介しよう。
「最近の利回り上昇を考慮すると、株式市場が、5%から10%ほど下げてもおかしくない。」
明確な言葉なら、昨日の電話会議上での、アンジェロ・モジロ氏(Countrywide Financial)のコメントは痛烈だった。
「四半期を振り返ると、住宅価格の下落、それに住宅ローンの支払いが不可能になる人たちの数が増えている。こんな状況だから、当社は、サブプライム融資だけに限らずプライム融資の基準を引き上げるつもりだ。
現在、アメリカが経験している住宅価格の下落は、大恐慌以来のきびしいものだ。当社は、2008年の中頃までに、住宅市場が上向きになることを予想していたが、現状を考えると、2009年まで不調が続く可能性がある。」
今朝の発表によると、6月の中古住宅販売件数は、ここ4年間で最低のレベルだった。「販売数の低迷は、一部の地域に限られたものではなく、全米に見られる現象です。特に悪いのは西部です。7.3%も売上が減っています」、とワイス・リサーチのマイク・ラーソン氏は言う。
販売数は良くなかったが、データを見ると、2006年7月以来、初めて中間住宅価格が上がっている。いよいよ、住宅市場の底が近いのだろうか?ラーソン氏の説明を聞いてみよう。
「そう簡単に、思ったような値段で家が売れる環境ではありませんから、多くの人たちは市場から物件を引っ込めました。現に、6月の住宅在庫数は減っています。それに、6月と言えば、季節的に不動産業者はセールスに大きな力を入れますから、今回の中間価格0.3%の上昇は一時的なものだと思います。」
いつも希望的観測で定評がある、全米不動産業協会、ローレンス・ユン氏の見方を記しておこう。
「長期的に展望すれば、現在の住宅価格は魅力的です。しかし、投資者たちは、住宅市場が本当に安定し始めた、という証拠をもっと見たいようです。」
(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/07/25/news/economy/homesales/index.htm?postversion=2007072511
http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/07/countrywide-hom.html
http://tarner55.exblog.jp/1886528/)