株のニュースなら、何と言ってもCNBCだ。内容はともかくとして、最高経営責任者が、CNBCに出演するというだけで、株価が上がることも珍しくない。デイトレードネットの代表取締役、馬渕氏からこんな話を聞いたことがある。
馬渕氏が、まだワシントン州に住んでおられた頃の話だ。証券会社に通って、氏はトレードをされていたが、テレビを見ながら株の売買をしている一人の男性が目についた。チャンネルはCNBCにセットされ、ニュースを材料にトレードをしていた。気がついた時には、彼の姿は既に消えていたが、小型テレビはフロアに残されたままになったという。
今さらここで、ニュースを基にしたトレードに関して書くつもりはない。それよりも、なぜ多くの男性はCNBCを見るのだろうか?一番の理由は、と言ったら大袈裟になるが、エリン・バーネット氏が、間違いなく大きな理由の一つだ。
今年31才のバーネット氏は、マリア・バーティロモ氏を抜いて、CNBCナンバー1の人気女性レポーターの座についた。バーネット氏が担当する「Squawk on the Street」の視聴率は今年79%の上昇となり、25才から54才(おそらく9割9分男性だろう)の視聴者から、圧倒的な支持を得ている。
ニューヨークポストに載ったインタビューを、少し見てみよう。(Nはニューヨークポスト、Bはバーネット氏)
N:ファンから、とつぜん道で声をかけられることはありますか?
B:数回そんなことがありましたが、ここはニューヨークです。本物のスターが大勢います。
N:熱狂的なファンから、たくさんのメールが送られて来るのでしょうね?
B:中には、少し変なメールもあります。ヘッジファンド・マネージャーの方々からも、思慮に満ちたメールを、多くいただいています。
N:これからも、ビジネスニュースを担当していくつもりですか?
B:ビジネスニュースほど興味深いものは無いと思います。買収などの大きなビジネス取引、それに最高経営責任者に直接インタビューするのは、本当に心が躍る仕事です。
N:どんなレポートをするのが好きですか?
B:ニュース速報です。とつぜん起きたことを報道するわけですから、ぶっつけ本番です。とても刺激的です。
N:大学を卒業後、ゴールドマンサックスに勤められたようですが、なぜ辞めたのですか?
B:良い経験になりましたが、もう一つ刺激に欠けていました。
N:独身ですか?
B:結婚はしていません、と答えておきましょう。
(参考にしたサイト:http://www.nypost.com/seven/07152007/business/street_sweetie_business_.htm)