週が明け、株式市場は小さな反発を展開している。さっそくテレビでは、これは単なる一時的な戻しだろうか、とアナリストを招いて討論に忙しい。ウォールストリート・ジャーナルも、「ブルマーケットは終わった?」、と目を引くタイトルで、テレビに対抗している。
July 2007 のトップ・ストーリー一覧
まだ大引けまでしばらくあるが、ダウ指数は、300ポイントを超える大きな下げだ。いったい、昨日の上げは何だったのだろう?騙された!と腹を立てる人たちの声が聞こえてくる。
空売りが専門の、ビル・フレッケンスタイン氏に非難が浴びせられている。事の始まりは、新高値を喜ぶ投資者の姿を、「2000年以来の傲慢な態度」、と表現したフレッケンスタイン氏のコラムだ。非難の声を代表する、ハワード・リンゾン氏(ヘッジファンド・マネージャー)の意見を聞いてみよう。
先週木曜、ダウ指数は史上初めて14000ドル台で大引けをむかえた。新高値を祝う投資者の姿を、2000年以来の傲慢な態度、とビル・フレッケンスタイン氏は表現しているが、空売り専門の氏だから、別に驚く言葉ではない。もちろん、単に手放しで喜んでいたのでは、最終的にフレッケンスタイン氏のような売り手の餌食になってしまう。ということで、マーケットの心配材料を見てみよう。
株のニュースなら、何と言ってもCNBCだ。内容はともかくとして、最高経営責任者が、CNBCに出演するというだけで、株価が上がることも珍しくない。デイトレードネットの代表取締役、馬渕氏からこんな話を聞いたことがある。
今日はソフトウェアが強い、半導体が売られている、といった言葉をよく耳にする。言い換えれば、今日のマーケット・テーマは何か、ということだ。デイトレーダーがホットな株を追うように、投資者も、間違ったセクターに資金を入れたのでは、なかなか利益が上がらない。今年後半のマーケット・テーマについて、ChangeWave Investingのトービン・スミス氏はこう語っている。
株の統計で知られる、トレーダーズ・アルマナックを見ていたら、こんなデータが目についた。過去10年間、7月に金鉱銘柄を買って9月に売ると、年平均で18.6%の利益があった。ということは、ニューモント・マイニング(NEM)が行けるのだろうか?それはさておき、少し違った統計を紹介しよう。
9割9分、掲示板に書き込む人はハンドル名を使う。本名でないから、失礼なことでも平気に書いてしまう人が多い。こんな報道があった。先ず、スポットライトが当てられているのは、ホール・フーズ・マーケット(WFMI)の最高経営責任者、ジョン・マッケイ氏だ。
決算シーズンが始まったばかりだが、Home Depot (HD)とSears Holdings (SHLD)は、さっそく収益の下方修正をした。小売セクターの大手2社からの発表だっただけに、投資者たちのこのセクターに対する信頼度は、更に下落する結果となった。同セクターの、他社の様子を少し見てみよう。
決して画期的なアイデアではないが、こんなニュースがあった。大手小売、Wal-Mart (WMT)はオンラインショッピングを応用することで、売上が伸びた。なんだ、オンラインショッピングか、と言われるかもしれないが、Wal-Mart が実行したのは、完璧なオンラインショッピングではない。
株の世界で、百戦百勝はありえない。損はトレードに付き物だ、と割り切った態度が必要なのだが、人間どうしても負けにこだわってしまう。場合によっては、復讐に燃えて、いたずらに損を繰り返すことになるから、負けた時ほど冷静にならないといけない。そこで今日は、失敗を成功に導く方法を考えてみよう。
さて、独立記念日、休みになるのは嬉しい。しかし、木金は出勤の人も多いから、何となく中途半端な休日だ。今年も既に6カ月が過ぎ、トレードを振り返ってみるには、良い機会かもしれない。
昨日のコラムだったか、マーク・ハルバート氏が、業界トップのニュースレターは、いまだに強気、といったようなことを書いていた。少し読んでみよう。