今週の焦点は、27-28日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)だ。多くのアナリストは、今回も金利据え置きを予想しているが、ブリーフィング・ドット・コムのディック・グリーン氏は、こう説明している。
インフレ率を適切に把握するには、CPI(消費者物価指数)とPCE(個人消費支出指数)が役に立つ。重要なのは、食品とエネルギーを除いた、コア指数を利用することだ。両指数の、最近の動きを見てみよう。
11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | |
コアCPI | +0.1% | +0.1 | +0.3 | +0.2 | +0.1 | +0.2 | +0.1 |
コアPCE | ±0 | +0.1 | +0.2 | +0.3 | ±0 | +0.1 | 未発表\n |
1月と2月に、ややインフレ圧力が上昇したが、全体的にはインフレを心配する必要は無い。もちろん、コア指数に含まれていない、最近のエネルギー価格上昇が、米国を結果的に悪性なインフレに陥れる、と言う人たちもいる。しかし、過去数年間を振り返ってみると、一時的なエネルギー価格の跳ね上がりが、広範囲に及ぶインフレを引き起こしたことはない。
金利が据え置かれる理由として、最近急騰した、長期金利(国債10年物利回り)を指摘するアナリストも多い。CNNは、こう報道している。
原油は、1バレル当たり70ドルが目前となり、インフレ懸念がいっそう高まっている。しかし、バーナンキ連銀議長は、短期金利を引き上げる必要は無いだろう。なぜなら、国債が大きく売られ、長期金利が上昇したからだ。
「国債市場が、連銀の代わりに、金利引き上げをしてくれました。大幅に上がった10年物利回りは、現在の短期金利5.25%が、6.25%に引き上げられたのと同様な効き目があります。長期金利の上昇は、米国経済を減速させ、失業率を悪化させることになるでしょう。ですから、2008年の初め頃、連銀は金利を引き下げる可能性があります」、とファースト・アメリカン・ファンズのキース・ヘンブレ氏は語っている。
さて、一つ質問しよう。最近、ニューヨークで大きく値上がっている物をご存知だろうか?正解はミルクだ。1ガロン(3.785リットル)あたり60セントの上昇だから、何と20%の大幅値上がりだ。もちろん、コア指数にはこの数値は反映されない。
(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/06/22/news/economy/fed_walkup/index.htm?postversion=2007062215
http://money.cnn.com/2007/06/15/news/economy/cpi/index.htm
http://money.cnn.com/2007/05/02/news/economy/corn_milkprices/index.htm