今日の情勢を検討すると、国債は株よりも分が悪い、とジム・ジューバック氏(MSNマネー)は言う。大きな理由は5つある。
1、世界の主要中央銀行による金利引き上げ。据え置き政策は、アメリカの連銀だけ。
2、世界的な、食品とエネルギー価格の大幅上昇。アメリカの場合、2007年第1四半期、それらの価格は7%ほど上がっている。
3、中国、インド、ベトナムといえば、デフレ輸出国だったが、今日はインフレ輸出国に変身している。
4、ドルを敬遠し始めた海外の主要銀行。
5、第1四半期、たった+0.6%の伸びだった米国経済は、急ピッチで回復している。とうぜん、予想を上方修正するアナリストも増え始め、たとえば、第2四半期の国内総生産(GDP)を+2.5%を見込んでいたJPモルガンは、+4%に見方を変えた。経済の急成長は、国債に悪材料となるだけでなく、期待された連銀による金利引下げもありえない。
もちろん、株式市場にも問題があるが、心配材料は一部のセクターだけに限られている。しかし、上の5項目で分かるように、今日の国債市場は、肝心な土台が脅かされている。
今年の株式市場には、リスクを冒して投資するだけの価値が、まだ十分に残っている。第1四半期のGDPが冴えなかっただけに、多くの投資家は慎重になっている。上記したように、第2四半期の伸びは予想以上になりそうだから、成長株に焦点を合わせることが大切だ。
ジューバック氏の推奨する銘柄をいくつか挙げておこう。
American International Group (AIG), Amgen (AMGN), Corning Incorporated (GLW),
Genentech, Inc (DNA), General Electric (GE), PepsiCo, Inc (PEP),
Procter Ganble (PG), Shulumberger (SLB), Valero Energy (VLO), Whole Foods Market (WFMI)
http://moneycentral.msn.com/articles/invest/jubak/fifty.asp)