株価を決定する、主ななファンダメンタル要素は、利益と資産の二つに絞ることができる。利益は一株利益を意味するが、過去のデータよりも、予想される将来の利益が重要視される傾向がある。資産というのは、企業の保有する不動産や現金、それに株などだ。
金利の話に移ろう。もし、10%の利子が得られる投資をしたとすれば、今日の1ドルは、1年後には1ドル10セントになる。言い換えれば、金利のお陰で、今日の1ドルの価値と1年後の1ドルの価値は同等でないわけだ。
反対の見方をしてみよう。10%の金利がある場合、1年後に1ドル受け取るためには、今日91セント投資する必要がある。もし金利が5%なら、約95セントが必要だ。実は、アナリストもこの考え方を使っている。
株価の正当価格を算出するために、アナリストは、向こう5年間の一株利益を先ず予測する。そして、金利を考慮して、予測した一株利益を今日の価値に置き換えてみる。
XYZという会社があったとしよう。今年の一株利益は1ドル、1年後は2ドル、2年後は3ドル、3年後は4ドル、そして4年後は5ドルの一株利益が予想されている。利益を合計すると(1ドル+2ドル+3ドル+4ドル+5ドル)、15ドルになるが、ここで金利を考慮してみよう。もし10%の金利なら、15ドルは10ドル65セント、そして5%なら12ドル57セントに相当する。インフレは、正に株の敵だ。
さて、ここでまた住宅市場に戻ろう。固定金利型の30年住宅ローンは、現在6.53%だが、1カ月ほど前は6.15%だった。これが意味することは、6.15%で10万ドル借りることが出来た人は、今日の利率では、96086ドルしか借りることができない。
エコノミストのデービッド・バーソン氏は、こう語っている。「強い経済が原因で、住宅ローン金利が上がっているなら、別に心配することはありません。人々の収入も上がるわけですから、ある程度の金利上昇なら、住宅市場が、ここから大きく落ち込むことはないでしょう。しかし、問題は連銀です。金利政策が変わろうとしているようですから、これは住宅市場に悪影響です。」
(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2007/06/13/news/economy/mortgage_rates_housing/index.htm
http://www.theessentialsoftrading.com/Blog/index.php/2007/06/11/interest-rates-and-stock-prices/
http://money.cnn.com/2007/06/14/real_estate/mortgage_rates/index.htm?postversion=2007061412)