トレードの時間(タイムフレーム)が、短くなれば短くなるほど、トレードの計画や分析をする時間も減る。その分、直感的な要素も入り込み、いかに素早くパターンを認識できるかが大切になる。私が接してきた、多くの金融機関のトレーダーに共通しているのは、彼らはマーケットの方向性に縛られることはない。彼らが注目しているのは、買い圧力と売り圧力だ。
長期投資家の目標は株の大きな値上がりだ。トレーダーと違って、投資家には、株の分析と戦略を検討する時間が十分にある。そして、この分析が、良い投資結果を得るための鍵になる。投資経験も重要な要素の一つだ。何度も上げ相場、下げ相場を経験した投資家は、どの手法が現在の相場に適しているかを正しく判断することができる。
投資家と、トレーダーの心理的な違いを説明しよう。素早い損切りは、トレーダーとして成功するための必須条件だ。トレーダー的な態度で交際するなら、相手が少しでも気にくわなかったら、さっさと次の相手を探す。仕事の場合なら、今の職が不向きと思ったら、すぐに会社を辞めることになる。
投資家的な態度での交際は、相手の欠点が少々気になっても、お互いに理解しあいながら成長していく。会社勤めの場合も、最終的なゴールに目を向けて、現在の仕事がつまらないくらいでは辞めることはない。良い実例は、2月の急落だ。あの時、投資家がトレーダーのように損切りしていたら、絶好の投資チャンス見逃しだ。 もちろん、逆に言えば、2月の急落は長期投資姿勢を貫く難しさを教えてくれた。
次に、チャールズ・カーク氏(カーク・レポート)から、トレーダーが犯しやすい7つの過ちを紹介しよう。
1、つまらない理由でトレードする。
2、株価を深追いする。
3、利食いが早すぎる。
4、100%確実なトレード方法を探し求める。
5、トレンドは直線的だとカン違いしている。
6、難平買いをする。
7、頻繁すぎるトレード。
(参考にしたサイト: http://traderfeed.blogspot.com/2007/05/psychology-of-investing-how-investors.html
http://www.thekirkreport.com/2007/05/seven_deadly_si.html)