高値更新が続くダウ指数で分かるように、投資者たちは、大型株に殺到している。とかく私たちは、上昇する株価ばかりに目が行ってしまうが、出来高にも注意を払うことが必要だ。それでは、出来高を実際にどう分析したらよいのだろうか?さっそく、ビンセント・マオ氏(インベスターズ・ビジネス・デイリー)の話を聞いてみよう。
「先ず、一般的な大型株の定義ですが、時価総額が100億ドル以上ある株が大型株です。出来高の分析は重要ですが、今日は100万株、昨日は99万5000株といった実際の出来高を見るだけでは意味がありません。
大切なことは、出来高がどう増えているか、ということです。たとえば、ある株の出来高が、昨日50万株だったとしましょう。そして今日、出来高は100万株に膨れ上がり、株価は5ポイントの上昇です。このように、出来高が通常量を極めて大きく超える場合は、ファンドなどの機関投資家が参入した可能性があります。
ですから、大型株を選ぶ時も、株価の上昇が、平均を上回る出来高を伴っていることを確認することが大切です。更に、一株利益などのファンダメンタル的要素、そしてチャートパターンなども考慮する必要があります。また、現在の株価が、52週間の高値から20%以上下げているものは避けるべきです。」
下記が、マオ氏の条件にあてはまる10銘柄だ。
1、China Petroleum & Chemical (SNP) : オイル会社だが、最近マクドナルドと20年契約を結んだ。
2、CNH Global (CNH): 農機具メーカー。二期連続で3桁の収益成長率を記録。
3、Aetna (AET): 保険会社。先月、7億5000万ドルにおよぶ、自社株買戻しを発表している。
4、McDonald's (MCD): 3期連続で、二桁の売上成長率を記録。
5、Telecom De Sao Paulo (TSP) : ファンドによる買いが顕著になっている。
6、Rogers Communications (RG): 第1四半期利益は1200%増。
7、Accenture (ACN): 50日移動平均線から跳ね返り、高値に接近中。
8、Imperial Chemical Industries (ICI) : 4期連続で収益を増大させている。
9、ICICI Bank (IBN) :4月に崩れた株価だが、難無く回復した。
10、Unibanco Holdings (UBB): 第1四半期の収益は、やや予想を下回ったが、次期は予想を上回りそうだ。
(参考にしたサイト: http://biz.yahoo.com/special/ibd052107.html)