Saturday May 12, 2007

US Market Recap

なぜトレーダーとして成功できないのか?

というような否定的なタイトルだと、おそらく、だれにも読んでもらえないことだろう。それよりも、「あなたを成功に導く10の法則」の方が魅力的だ。しかし、否定的なタイトルにしたのは、こんな事情がある。

株や先物トレーダーが集まる、あるチャットルームで、こんなことを言う人がいた。「私は、まるで損をするためにトレードをしているようなものだ。」普通なら無視されるコメントなのだが、金曜日のせいだろうか、この一言がきっかけになって、どうやったら確実にトレーダーとして失敗できるかの議論が始まった。

それでは、失敗を約束する10のルールを紹介しよう。

1、不十分な資金でトレーダーへの一歩を踏み出す:

500ドルを100万ドルにしてやろう、と初めから夢物語のような目標を掲げるだけでなく、どう見ても資金が不十分。(為替トレードは、500ドルから口座を開設できる。)

2、危機管理(リスクマネージメント)を無視:

思惑が外れたら、倍の株数を難平買いすれば良い。一日で株価が戻らなくても、2、3日待てば何とかなるだろう。リスクマネージメントの大切さが全く分かっていない。

3、他のトレーダーと自分を比較する:

あいつはあんなに儲けているのに、いったい自分は何をしているのだ!こんなことを言っては、単に自分を焦らせるだけだ。それよりも、現在の自分と以前の自分を比較して、トレードが向上しているかを検討する方が重要だ。

4、飽きやすい:

一度でも失敗すると、すぐに次のトレード方法を探し始める。100%勝てる方法など無い。ある程度実績のある手法なら、それを完全に自分の物にすること。あとは、徹底的なリスクマネージメントを実行することで、安定した利益を上げることができる。

5、トレード日誌をつけない:

長い日誌は必要ない。しかし、日誌が無くては過去の間違いから学ぶことができない。

6、秘密主義:

良いアイデアを思いついたら、他のトレーダーに話してみよう。意見を交換することで、思わぬヒントを得ることが多い。

7、真剣さを欠く:

デイトレードは、仕事の合い間にできるようなものではない。100%の集中がなくては勝てない。(その点、日本からの米株トレードは便利。夜10時半からだから、アルコールが入っていない限り、トレードに集中できる。)

8、チャートが汚い:

5本の移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、それにRSI。こんなにチャートに指標が入っていたら、ただ頭が混乱するだけ。指標が多ければ多いほど、売買シグナルも増えることを覚えておこう。

9、利益ではなくスリルを求める:

これは説明する必要は無いだろう。

10、自分のトレードスタイルが無い:

今日はニュースを材料に買い。今日は逆張りに挑戦。そして今日は移動平均線クロスで買い。極端に言えば、得意技が一つあれば良い。成功する鍵は、早く自分のスタイルを確立することだ。

Stocks You Need To Know About

問題はナスダックだった

下は、アムジェン(AMGN)の1分足チャートだ。

0511amgn.gif

マーケットの開始時間が過ぎているのに、なかなか取引が始まらない。いつも大きな出来高のある銘柄だから、格下げがあったくらいで、寄付きが遅れることはない。

おかしいなと思いながら他のチャート見ると、問題があるのはナスダック銘柄だけなのが気がついた。証券会社に問い合わせたら、ナスダックのコンピュータに支障が起きた、という説明だった。

さっそく、トレード掲示板にそのことを書き込んだ。しかし、こんな書き込みが既に1分前にあるのを発見した。

NASDAQのサーバーで問題が起こったようです    はっち

うーん、さすがに早いですね、はっちさん!

Wall Street English

本当かな?

NEW YORK (AP) -- Wall Street resumed its advance Friday as investors interpreted a government report of milder inflation as a signal that the Federal Reserve might consider cutting interest rates later this year.

金曜のマーケットが上げた原因は、物価指数がそれほど悪くなかったから、連銀は年末までに、金利を引き下げる可能性がある、というのが要点だ。

マーケット開始前に発表された生産者物価指数の4月分は、予想された+0.6%を上回る、+0.7%という結果だった。しかし、食品とエネルギーを除いたコア指数は、±0という予想以下の数値だった。アメリカは、食品とエネルギーを含めなければインフレの心配はありません、というのは本当に好材料だろうか?

 

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